伊都国歴史博物館
2015年1月22日
考古学に詳しい友人に誘われて「伊都国歴史博物館」に行って来ました。福岡市の西部、糸島市に伊都国=いとこく=があったことは聞いていましたが、魏志倭人伝の「代々王あり」と記述された地とは・・・。
福岡市西区から二丈町へ向かう県道45号線。日向=ひなた=峠を越え、急に視界が広がった田畑の中に、博物館はありました。JR筑肥線・波多江駅から約5キロ、ミニバスが運行しています。
入場料は210円。無料ボランティアさんから伊都国について、みっちりお教え頂きました。
館内撮影はNG。玄関に展示されている、国宝 内行花文鏡のみ写真が撮れます。平原=ひらばる=王墓から出土した世界最大の銅鏡で、伊都国の繁栄を象徴するものだそうです。
前方は海に、後方を険しい山に囲まれた伊都国。玄界灘方面(上)、手前は怡土小学校。場所によっては怡土と表すことも。雷山や羽金山を望みます(下)。山々の先は佐賀県です。
1965(昭和40)年に発見された平原遺跡(上・下)にも足を延ばしてみました。土地の所有者がミカン畑を耕す際に見つけたそうで、伊都国の中心地から少し離れています。伊都国王墓と考えられ、副葬品から武器はほとんどなく、アクセサリーが多いことから女王ではないかと・・卑弥呼の姉か母の説もあるそうです。
海を制した伊都国、大陸との盛んな交易を思い描けました。久しぶりの歴弁、楽しかったです。
- 東 淳二郎
1957年7月9日生まれ 北九州市門司区出身 56歳
印刷会社のサラリーマン生活を経て、1990年からフリーライターに。
雑誌の取材で、九州中の観光地を訪れ、グルメや温泉を堪能している。
また、もの心ついた時から鉄道ファンで、"乗り鉄"。国内はもちろん、海外でも時間をみつけては鉄道旅を楽しんでいる。