開湯600年、熊本「日奈久温泉」
2015年6月25日
今月2度目の熊本県の温泉、南部の八代市にある日奈久温泉へ。
温泉街へ行く前に、肥薩おれんじ鉄道・日奈久温泉駅に寄りました。”燕が出入りしますので、ドアは閉めないで下さい”の張り紙が。駅舎内は観光案内所になっています。
1930(昭和5)年、日奈久温泉を訪れた放浪の俳人・種田山頭火の人形が立っています。
肥薩おれんじ鉄道は、2014年九州新幹線の開業により、鹿児島本線から第3セクターになりました。長いホームと広い構内は、元本線の名残り。
天草海に沿った同鉄道は、九州で有数の海の車窓が楽しめます。銀河鉄道999やくまモンのラッピング列車、人気の観光列車・おれんじ食堂が運行されています。
日奈久温泉は開湯600年を越えます。温泉街入口のからくり灯篭。
山頭火は行乞記で日奈久温泉を『温泉はよい、ほんたうによい、ここは山もよし海もよし、出来ることなら滞在したいのだが、いや一生動きたくないのだが、』と称賛。
「日奈久温泉センター ばんぺい湯」は、江戸時代は細川藩の御前湯、明治から昭和にかけて日奈久温泉本湯として親しまれてきました。ばんぺい湯は、八代特産の晩白柚から。公衆浴場・本湯、家族湯のほか、食事処があります。
「松の湯」は、明治元年に建てられた警察署の建物を1931(昭和6)年に温泉に改装した歴史ある公衆浴場です。
日奈久温泉を代表する旅館「金波楼」(上・下))。1910年(明治43)年に創業、木造3階建ての建物は登録有形文化財になっています。
朝の「金波楼」は、夜とはまた違った佇まい。
日奈久温泉のお土産には、八代海の新鮮な魚を使ったちくわ、蒲鉾、天ぷらがおススメ。揚げたてを試食させてくれるお店も。
次回は、日奈久温泉で宿泊した宿を紹介します。
- 東 淳二郎
1957年7月9日生まれ 北九州市門司区出身 56歳
印刷会社のサラリーマン生活を経て、1990年からフリーライターに。
雑誌の取材で、九州中の観光地を訪れ、グルメや温泉を堪能している。
また、もの心ついた時から鉄道ファンで、"乗り鉄"。国内はもちろん、海外でも時間をみつけては鉄道旅を楽しんでいる。