フェーリンゲンシュタットの「魔女のシャツ」(1)
2014年9月 8日
☆魔女街道へようこそ!
ドイツの魔女を追いかけてすでに20年以上になる。私が歩いてきたその道をドイツ魔女街道と名付け、2001年に『ドイツ魔女街道を旅してみませんか?』という本にまとめた。
まとめたといっても、それで魔女おっかけの旅が終わったわけではない。
フィクションであれ、史実であれ、ドイツには魔女にゆかりの深い場所がたくさんある。だから、いつも新しい情報を探してドイツへ飛んでいく。すると、思いもかけない魔女の痕跡を発見することもある。こうして私の魔女街道はさらにどんどん広がっていく。
とっておきの魔女の町を紹介できる場をいただけたことは大きな喜びです。もし、魔女に興味をもっていただけたら、いつかドイツ魔女街道を旅してみませんか?
さて、初回は最新情報。数か月前のこと、すごい情報をキャッチした。魔女が着ていたという「魔女のシャツ」を展示している博物館があるというのだ。もちろん行く。
((2)に続く)
- 西村佑子(にしむら・ゆうこ)
うお座。早稲田大学大学院修士課程修了。
青山学院大学や成蹊大学の講師を経て、現在はモアビートプロモーションの「ドイツセミナー」講師。
これまでに「グリム童話の魔女たち」展(栃木県いしばし町グリムの館)の企画・監修やドイツ魔女街道ツアーの同行講師、
薬草専門誌に連載記事を掲載するなど、ドイツの魔女と薬草にかかわってきた。
主な著書に『グリム童話の魔女たち』(洋泉社)『ドイツ魔女街道 を旅してみませんか?』(トラベルジャーナル)、
『魔女の薬草箱』『不思議な薬草箱』(いずれも山と溪谷社)、『ドイツメルヘン街道夢街道』(郁文堂)など。