魔女と悪魔の夜宴「ヴァルプルギスの夜」(2)
2014年10月20日
ハルツ山地はドイツ中部にあるので、フランクフルト、ベルリン、ハンブルク、ライプチヒなど東西南北どこからでも入ることができる。ヴェアニゲローデ駅を拠点にすると便利である。ブロッケン山に登る蒸気機関車の始発駅でもある。この町は素朴な美しい木組みの家が立ち並び、まるで不思議の国のようだ。
☆蒸気機関車でブロッケン山へ
☆ヴェアニゲローデの木組みの家
30日の夜になると魔女や悪魔の恰好をした人々がハルツの町に続々集まってくる。メジャーな会場としては『ファウスト』に名前が出てくるシールケやヘクセンタンツプラッツ(ずばり魔女の踊り場と言う意味)。
☆この日、魔女人形が飾られる(シールケ市庁舎)
会場にはビール、蜂蜜酒(メート)、焼きソーセージなどの屋台が所狭しと並んでいる。芝居や生演奏のための舞台もある。ウキウキしてくる。
☆焼きソーセージの屋台
☆悪魔の料理人
☆魔女のお化粧引き受けます
((3)に続く)
- 西村佑子(にしむら・ゆうこ)
うお座。早稲田大学大学院修士課程修了。
青山学院大学や成蹊大学の講師を経て、現在はモアビートプロモーションの「ドイツセミナー」講師。
これまでに「グリム童話の魔女たち」展(栃木県いしばし町グリムの館)の企画・監修やドイツ魔女街道ツアーの同行講師、
薬草専門誌に連載記事を掲載するなど、ドイツの魔女と薬草にかかわってきた。
主な著書に『グリム童話の魔女たち』(洋泉社)『ドイツ魔女街道 を旅してみませんか?』(トラベルジャーナル)、
『魔女の薬草箱』『不思議な薬草箱』(いずれも山と溪谷社)、『ドイツメルヘン街道夢街道』(郁文堂)など。