公園猫について考える
2013年11月10日
行って来ました!
大阪市主催の公園猫について考えるセミナー
パネリストの高木優治さんは地域猫の第一人者だそうで、そんな凄い人が来てたのかっ!という感じでした
(発言終了の時に賛同した人からの歓声も何度か起こるほどの深い内容!)
新宿区での子猫の引き取りは10年間で10分の1未満に減ったのだとか。
一方で去勢・不妊手術の実施数は増えているので、飼い主の居ない猫を管理していくという取り組みの効果が確実に出ているのでしょうね
行政の人と現場でボランティアをしている人でのパネルディスカッションで印象に残るお話がありましたのでいくつかご紹介しておきます。
人間が自分たちの生活の中に持ち込んだ動物は、人間が責任を持って管理しなければならない
家猫は野生動物ではない
「野良猫は迷惑な生き物だ!」と追い掛け回す姿と「残り少ない命だから見守ってあげよう」という姿、子供に見せたいのはどちらですか?
「餌やりだけをして無責任に猫を増やす人」は「猫について相談できる人」になろう
猫をキーワードにした新しい繋がりでの近所づきあい。
「猫のことならあの人に相談しよう」と、ちゃんと相談できる人が居ればば地域の人の気持ちも変わる。
ボランティアが出来る人の条件は挨拶が出来る人
地域猫活動を浸透させるには、実績の周知と広報活動が大事。
環境改善のために、飼い主不明猫の管理をやるのだから、猫好きの人が「猫がかわいそうだから」と主張していくとうまく行かない。
むしろ、役所に苦情をあげていた人が地域猫活動を知って参加しているケースもある。
共生の本質は「人間と猫が共生する」という事よりむしろ「猫好きの人と、そうでない人が共生する」所にある。
色々な立場で最前線でやっておられる方の意見を聞くことが出来て、すごく有意義な内容でした。
難しそうな問題も、たどって行くと結局は同じところに帰って来るのかもしれません。
自分が猫好きというのは今までもこれからも変わりませんが、
昨日聞いた話は今後の関わり方に活かしていけたらと思います。
そういえば、セミナーは写真撮影・シェアなどOKだったのですが・・・
こういうときに限ってカメラを持っていっていませんでした。泣
スマホで撮ったら垂れ幕の文字が真っ白になったりして断念。
ミラーレス一眼の力を改めて思い知ったのでした。
来週はカメラを持って出かけますよb
- ねこせんせい
インターネットプランナー。大阪府在住。
ゲーム好きゆえ休日はだいたい廃人だが、猫への愛はひと一倍。
猫のために生き、里親になった家猫とともに暮らしている。
猫になつかれるための努力も欠かさず、散歩や旅の途中で出会った外猫が無防備な姿を見せてくれる瞬間が、至福のひととき。
将来の夢は、猫に囲まれてのんびり暮らすことと、外猫へのあたたかな視線が地域へ広がること。
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せんせい、こんばんは。
共生の本質。
その通りだなぁと思います。
結局は人がどれだけ自分以外の意見や思いに寄り添えるかということなのかなって思います。
命の問題は難しいです。だから自分と違う思いに、ちゃんと気持ちを開いていけるようになりたいと思います。
小さい命を手放す選択だけはどうしても理解したくないですが・・。
ねこさんたちの、大変な思いをする時間がすこしでも少なく、のんびりできる時間がちょっとでも長く、風があまりあたらずに眠れる場所があって、お腹が満たされる日が1日でも多くありますように。
うさぎ | 2013年11月10日 22:29
私もセミナーに参加しましたが、ブログを読んで内容を再確認できました。
東京の事例を大阪で実現できるか?県民性の違いも考えてしまいますが、
昨日の話を活かせるかどうかは自分次第ということですよね?
素敵な写真と一緒に読んでいると、希望も出てきますが、、
manhattan-chieko | 2013年11月10日 23:43
こんばんはb
共生の本質部分については結構気づかされるものがありますよね
自分とは違う人間が同じ空間に居るのだから、どうすればうまく行くのか?を単純に考えてみると衝突でも排除でもないのかなあと思います。
動物を捨てる行為は明確に犯罪とされてますので、理解の余地はなかなか・・・といった所ですね。
地域の人たちが穏やかで居られたら、周りの猫さんたちも穏やかで居られる時間が増えるかもしれません。
そういう意味で、少しずつ良くなっている地域の事もまたお伝えできると思います
ねこせんせいからうさぎへの返信 | 2013年11月11日 00:27
確かに文化の違いは色々とありそうです。
お話の中でも出ていましたように、動物愛護という考えが無い世代も有ったり、徳島では野良犬の方が多かったり・・・
人と人が知恵を出して解決して行かないといけないことは長い時間がかかるもので、粘り強い活動が必要なんでしょうね
7年間、避妊去勢・里親探しも含めたお世話をし続けて、ついには巣箱の設置を公に認められた人のことを思い出しました。
当然どこでもそうだとは言えませんが、継続の力は時に物事を動かしますね
ねこせんせいからmanhattan-chiekoへの返信 | 2013年11月11日 00:43
公園に外猫の避難箱を置きました。
役所とは合意の望めない話し合いを何度もしました。
合意はなくても外猫に対する気持ちが感じとられる時もありました。
人が猫を捨てたのだから人が助けなければ「人間ってなんなの?」
となりますね。猫はどんな猫でも素敵な生き物です。
福猫 | 2013年11月14日 20:19
公園としてはなかなか巣箱等公には認められないでしょうけど
これだけ避妊去勢もしてきて里親も探してますといった実績を長年積み重ねている人がいると状況が変わったみたいな話は聞いたことがあります。
公共の場なので難しい話ですね。
守るのも人間、捨てるのも人間・・・猫さんから見たら少し不思議な生き物なのかもしれません。
飼ったら最後まできちんと面倒を見る、当たり前の事が当たり前に行われるだけでずいぶん変わると思います。
ねこせんせいから福猫への返信 | 2013年11月15日 23:58