同時多発テロから8年、2009年9月11日
2009年9月15日
2001年9月11日に同時多発テロがおきてから8年が経ちました。犠牲者やその遺族だけでなく、多くの人々の運命を変えたこの日を、誰もが一生忘れることはないでしょう。
8年前のこの日、私はアートスクールに入学が決まっていたのに必要書類が家に届かずニューヨーク行きを断念し、家でこのニュースを見ていました。1年後の2002年にセレモニーに行ったときは、風が吹くとまだ砂埃が舞って目が痛かった事を覚えています。今年は行きませんでしたが、大雨の中すでに工事が始まっているグランド・ゼロの前で犠牲者を追悼するセレモニーが行われました。テレビのニュースで観たところ1機目の飛行機が衝突した午前8時46分にベルが4度鳴らされたそうです。「1機目の衝突」「2機目の衝突」「サウス・タワー崩壊」「ノース・タワー崩壊」を表しているそうです。今年から9月11日は公式に「奉仕と追悼のための国民の日(National Day of Service and Remembrance)」と指定されました。
毎年9月になるとグランド・ゼロから世界貿易センターの面影を映すように2本のスポットライトが点灯されます。攻撃から6カ月過ぎた2002年3月に始まりました。私はこの光の世界貿易センターしか見たことがありません。
私の周りには、この日に同僚を亡くしたり、出産したり、いとこを亡くしたり、会社が近かったので必死に避難したりと、様々な運命を辿った人がいます。それでもニューヨーカーはみんな強く生きています。
- みんたん
みんたん(Midori S. Mans)
岐阜市出身。
2002年ニューヨークに移住。
アートスクールPratt Instituteを卒業後グラフィックデザイナーとなる。
夫と猫二匹(ジャスミン&サファイア)でブルックリンに住んでいる。