本土復帰40年
2012年6月30日
梅雨明けして、夏本番の沖縄です。毎年6月20日ごろに梅雨明けするのですが、今年の梅雨明けは6月23日。この6月23日という日は、太平洋戦争の沖縄戦での組織的戦闘が終了した日という沖縄県民にとっては特別な日で、「慰霊の日」として、沖縄全戦没者の慰霊祭が行われ、県民の休日となっています。
今年は、沖縄が1972年5月15日にアメリカの占領下から日本に返還されて40周年の記念の年にあたり、沖縄では関連行事やテレビの特番、本の出版などもいろいろ行われています。
ただ、現在も、日本の国土の1%にも満たない面積の沖縄県に、日本全部の米軍基地の約7割が集中していて、普天間返還問題、オスプレイ配備など、本土でも大きく取り上げられる問題も多くあります。
今回は、その米軍基地に関係するところを2か所紹介します。
まずは、「道の駅かでな」
ここは、嘉手納基地の目の前にあり、4階の展望デッキまでエレベーターであがると、基地の滑走路を見ることができます。嘉手納基地は極東最大の空軍基地で、狭い沖縄本島の中で広大な敷地を有しています。
離発着がとても多いので、飛行機好きの人も多く写真撮影をしています。この日はタッチアンドゴーを繰り返していました。戦闘機の場合は騒音がはんぱなく、また、夜間の飛行訓練もあり、周辺住民の騒音被害の訴訟なども起こっています。
この建物の3階には、無料の資料館があり、嘉手納町の歴史や、基地で使用されている飛行機の種類の紹介、また、騒音を実際に聞いたり、映像を見ることもできます。
もう一つの場所は、宜野湾市にある嘉数高台公園。ここの展望塔からは普天間基地が見渡せます。
この基地は、問題になっている通り、住宅地の中にあるので、マンションなどの建物をすれすれに飛ぶのを見ると、とても危険な基地だと言われることがよくわかると思います。
基地問題は、とてもとても難しい問題で、沖縄にもいろいろな立場の人もいるし、答えも単純に出るようなことではないのですが、沖縄の大きな問題の一つなので、機会があれば実際にこれらの場所を訪れて、多くの人が考えるきっかけになるとうれしいです。
それから、沖縄では、今も不発弾処理がよく行われています。不発弾処理のためにモノレールが運休したり、高速道路が通行止めになることもあります。
めったにないことではありますが、もしも不発弾を見つけてしまったときは、絶対に触らずに警察に届け出てください。海岸で拾って記念品として持って帰ろうとしたとか、たまたま見つけて警察まで自分で持って行って届けた、とか、最近も万一爆発したら大変なことになったという事例もあります。
いまだ戦争の爪痕の大きな沖縄ですが、それも含めて沖縄のことを考えてくれるとうれしいです。
- 田辺 里美
南国リゾートが大好きで、2002年に家族で沖縄に引っ越し。
本島内を中心にくまなく遊びながら情報提供しているうちに、観光関係(特に家族旅行)を中心としたライターの仕事も受けるようになる。
趣味はシュノーケルと食べ歩きと旅行。食べ歩きのせいか、どんどん横に大きくなるのが悩みの種。離島へのミニ旅行が楽しみで、特に宮古島と阿嘉島が好き!
息子たちが巣立った後は、夫と小さい民宿を開くのが夢。
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