首里城再建に向けて
2019年12月31日
19年ももうすぐ終わりますが、首里城祭をその週末に控えた10月末の首里城消失は沖縄にとってとてもショックで悲しい出来事でした。1989年から再建が始まり、30年かけて、今年1月にやっと全部が再建されて元の姿になったと言われていた首里城。火事の朝は朝から電話やラインがなりっぱなしで、ローカルテレビやラジオではMCが声を詰まらせながら火災の様子を伝えていて、喪失感で何も手につかないくらいでした。
火災後は、守礼門、園比屋武門御嶽石門を過ぎたところから一切中に入れなくなり、観光バスも入れないくらいにぎわっていた首里城は、観光客もまばらで閑散として、余計寂しくなっていました。
そんな中、12月14日から火事で焼失した正殿などを除く8割にあたる区域が開放されました。
悲しい写真は見たくないという方もいらっしゃるかもしれませんが、現状を知りたいという方もいらっしゃるし、今後の再建計画次第では撤去されてしまうと思うので、今しか見られない首里城の現在の姿をお伝えします。
漏刻門をすぎた広場から、焼けた北殿が見え、とても痛々しいです。
下之御庭に行くと、最後まで消火に時間がかかった屋根が燃えた奉神門が見えます。以前はここが有料区域の入り口でしたが、今は有料区域には入れなくなっています。
現在、下之御庭から京の内に抜ける道が、正殿のあとが見えるようになっていて、そのまま抜けることができます。手前に見えるのは南殿、正殿はあとかたもなくなくなっています。
焼失してしまった正殿。ここにきらびやかな正殿があったのがうそのよう。見ていると涙が出そうになりました。
焼けてボロボロになった北殿。
首里城公園では、12月21日から一部ライトアップを再開したり、お正月には毎年恒例の「新春の宴」が開催されたり、元の活気を取り戻しつつあります。
現在、多方面で首里城再建に向けての話し合いが行われているようで、今後具体的な方法などが出てくると思いますが、いい形で再建されるといいなと思っています。
首里城の最新情報は、首里城公園の公式HPをチェックしてください。
- 田辺 里美
南国リゾートが大好きで、2002年に家族で沖縄に引っ越し。
本島内を中心にくまなく遊びながら情報提供しているうちに、観光関係(特に家族旅行)を中心としたライターの仕事も受けるようになる。
趣味はシュノーケルと食べ歩きと旅行。食べ歩きのせいか、どんどん横に大きくなるのが悩みの種。離島へのミニ旅行が楽しみで、特に宮古島と阿嘉島が好き!
息子たちが巣立った後は、夫と小さい民宿を開くのが夢。
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