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沖縄の医療事情

2020年7月31日

新型コロナウィルスの感染拡大がとまらず、不安を感じる今日この頃だと思います。
旅行の計画を立てるときに、沖縄の医療体制ってどうなっているのか、不安に思う方もおられると思います。私は看護師でもあるので、今回のぶらっ人では、沖縄の医療体制についてお話ししたいと思います。

沖縄には国立大学の琉球大学に医学部と医学部附属病院、いわゆる大学病院があります。しかし、琉球大学の医学部ができるより前に、戦後の米軍統治下で、沖縄本島に那覇、中部、北部の3つ、それに石垣島(八重山)、宮古島を加えて5つの琉球政府立病院ができ、沖縄の医療を担っていました。沖縄の本土復帰以降はそれらの病院が県立病院となり、現在も離島医療や救急医療、人材育成も含め沖縄の医療の中心となっています。
中でも、県立南部医療センター・こども医療センターと、県立中部病院は、三次救急の受け入れ病院で、高度医療を行っています。

南部医療センター (1).JPG
*写真は南部医療センター・こども医療センター

県立病院以外に、沖縄本島には、大学病院や多くの他の公立病院、私立の総合病院もあり、互いに協力しながら地域医療を担っています。沖縄本島に関しては、地元新聞2紙には、毎日救急当番医の表が掲載され、診療科目ごとに表示されているので、夜間や休日の受診時に参考になります。ほとんどのホテルには地元紙がおいてあるので、フロントなどで相談すると教えてもらえるでしょう。また、沖縄では救急車のたらいまわしはほぼないので、その点は安心です。

救急当番.jpg

医療体制が整っている沖縄本島の那覇地域や中部地域と違い、沖縄本島北部や離島は、小さい診療所しかない地域も多くあり、また、距離的な問題から、重症の場合はドクターヘリや自衛隊による搬送しかないという場合もあります。
沖縄には離島が多くあり、救急病院からかなり距離がある離島もあります。那覇から一番遠い与那国島は東海地区から九州に行くくらい離れています。宮古島と石垣島にはそれぞれ県立病院があり、各近隣離島の医療の中心となっていますが、離島の県立病院では医療体制が不十分なこともあります。石垣島や宮古島で対応できない時は、ヘリなどでさらに沖縄本島に送られることになります。また、沖縄本島でも北部地域は広域なため、県立病院や総合病院まで車で1時間以上と遠い地域もあります。
持病がある方はもちろん、産科は受け入れを制限している場合もあるので妊婦さんは、旅行の計画時に滞在地域の県立病院や総合病院のホームページをチェックすることをお勧めします。

また、那覇空港の1階の到着ロビーと国際通りには、しょうがい者・こうれい者観光案内所があり、車いすや介護・福祉用品の貸し出しや沖縄旅行の相談にのってもらえます。バリアフリーの情報発信もしているので、ホームページをご参考に。

また、沖縄では、旅行と医療を組み合わせた医療ツーリズムも推進されていて、沖縄の病院で人間ドック+リゾート滞在したり、春の花粉症シーズンに花粉のない沖縄での長期滞在、などいろいろなプランがあります。

そして新型コロナウィルス感染症に関してですが、沖縄県独自の警戒レベルの判断基準があり、これをもとに専門家の意見なども聞きながら、県として警戒レベルや要請を出すようになっています。

コロナ警戒レベル.jpg

沖縄のコロナ対策としては、空港でのサーモグラフィーでの検温や、空港内に旅行者専門相談センターを設置し、発熱者にPCR検査を行っています。各宿泊施設では、入館前の検温や、レストランの席の配置をあけるように変更やビュッフェのスタイル変更、などそれぞれの対策をとっています。そのため、残念ながら、室内プールや大浴場を閉鎖したり、レストランの一部を閉鎖や営業時間短縮など、通常営業とは違うところもあるので、各施設のホームページなどでご確認ください。また、飲食店も、営業時間の変更や、事前予約が必要としているお店も多くなっているので、注意が必要です。
そして、万一沖縄旅行中に体調不良の場合、現時点では、受診する前に事前に病院に電話連絡が必要になっていますので、ご留意ください。

コロナにかかわらず、沖縄県はとてもエリアが広く、医療体制も全然違うので、それを考慮して沖縄旅行をご計画ください。一刻も早くコロナが終息し、不安を感じることなく楽しい旅行ができる日が来ることを願っています。

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取材担当プロフィール

田辺 里美

南国リゾートが大好きで、2002年に家族で沖縄に引っ越し。
本島内を中心にくまなく遊びながら情報提供しているうちに、観光関係(特に家族旅行)を中心としたライターの仕事も受けるようになる。
趣味はシュノーケルと食べ歩きと旅行。食べ歩きのせいか、どんどん横に大きくなるのが悩みの種。離島へのミニ旅行が楽しみで、特に宮古島と阿嘉島が好き!
息子たちが巣立った後は、夫と小さい民宿を開くのが夢。

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