悠久の時を感じるガンガラーの谷
2021年4月30日
皆様、港川人ってご存じですか?約2万年前の旧石器時代に沖縄に住んでいたといわれる人々です。
今回紹介する「ガンガラーの谷」は、数十万年前の鍾乳洞が崩れてできた谷に森が広がった自然いっぱいのスポットです。ここはその港川人が住んでいたのではないかと言われていて、世界最古の約2万3千年前の貝製の釣針、約8000年前の土器、そして約9000年前の人骨、などが見つかっていて、今も発掘が行われています。
「ガンガラーの谷」は発掘中ということもあり、自由に入ることはできませんが、ガイドツアーが毎日行われています。
ツアーは前日までの全予約制。空きがあれば当日でも予約できます。
前にこちらで紹介したケイブカフェがツアーのスタート地点です。カフェに10分前までに集合ということになっていますが、現在ケイブカフェはガンガラーの谷ツアーの参加者しか利用できないので、ぜひ早めに行ってカフェの雰囲気もお楽しみください。
ケイブカフェの紹介記事はこちら→ttps://tabi.chunichi.co.jp/blog/okinawa/2017/10/post-93.html
ツアーは約1時間20分。カフェやツアー中はトイレがないので、駐車場でトイレを済ませてから行くことをお勧めします。終了後はこのカフェには戻ってこないので、ご注意ください。
スタート時間になったら名前を呼ばれるので、舞台に集合し、簡単な説明を受け、飲み物(冷たいさんぴん茶)を渡されます。これは肩からさげられるようになっているので、とっても便利。虫よけも準備されているので、ツアー中は虫も多いため、ここで塗っていったほうがいいでしょう。冬シーズンにはかかわらず、私も蚊に刺されました。
さあ、ガイドさんと一緒にツアーに出発です。
さあ、ガイドさんと一緒にツアーに出発です。
スタート地点にも人骨が発見された遺跡があります。
洞窟から出ると、そこは東京ドームほどの大きさの自然豊かな森が広がっています。亜熱帯の植物が生い茂り、緑が濃くてマイナスイオンたっぷり。人と木や葉の大きさを見ると、いかに手つかずの自然がいっぱいなのかわかるかなと思います。ツアーはガイドさんの説明を聞きながら、進んでいきます。歩道が整備されていてアップダウンも少ないので歩きやすく、周りの景色を見ながらのんびり楽しめます。
虫が苦手な人にはごめんなさい。葉っぱの裏側にきれいなカナブンがたくさん!沖縄独特の生き物も見られたり、勉強になります!
途中からは右手に川もあります。
道中、洞窟が二つあります。一つは小さいイナグ洞。こちらは女性の洞窟で、中に入ることはできませんが、良縁や安産祈願。もう一つは大きいイキガ洞。こちらは男性の洞窟で、生命の誕生や成長、子宝祈願。
イキガ洞入り口では、それぞれランタンを渡されるので、それをもって洞窟の中へ。洞窟の中には、鍾乳石が発達したシンボルが! これはぜひご自身でご覧ください。洞窟の中とはいえ、真っ暗な奥まで入るわけではないので、怖さは感じません。
洞窟を出て、進んでいくと、谷の番人と呼ばれている「大主(うふしゅ)ガジュマル」があります。これは20mの高さの大きなガジュマルで、地上から生えたガジュマルの根が下に垂れて谷の下にも根を張り、滝のようになっています。写真に写っている人の大きさと比べてもらうと大きさがわかるでしょうか。
岩場の間で何百年もゆっくり成長しているガジュマルはとても神秘的。
岩場の間で何百年もゆっくり成長しているガジュマルはとても神秘的。
そしてツリーテラス。樹の上の手作りテラスです。遠くに海も見え、さわやかな風に吹かれて気持ちいいです。
最後は武芸洞という古代人の居住跡が発見された場所で、ガイドさんから説明を聞きます。
大昔の人々も同じような風景を見ていたのかなと思いをはせながら、ツアーは終了です。
洞窟を出て、おきなわワールドのハブ公園前広場で解散。そのままおきなわワールドも一緒に楽しむといいですね。
ガンガラーの谷
所在地:南城市玉城字前川202 おきなわワールド向かい
電話:098-948-4192(受付時間9:00-17:30)
定休日:無休
ツアースタート時間:10時、12時、14時、16時(繁忙期 9:20-16:00 20分ごと)
*営業時間などは変更があるので、ご確認ください。
ツアー料金(飲み物・保険料込、税込):一人2500円、学生1500円、小学生以下無料
*当日キャンセル料50%、連絡なしの場合は100%
*雨天決行(荒天中止)雨天時はかっぱ持参がいいようです
- 田辺 里美
南国リゾートが大好きで、2002年に家族で沖縄に引っ越し。
本島内を中心にくまなく遊びながら情報提供しているうちに、観光関係(特に家族旅行)を中心としたライターの仕事も受けるようになる。
趣味はシュノーケルと食べ歩きと旅行。食べ歩きのせいか、どんどん横に大きくなるのが悩みの種。離島へのミニ旅行が楽しみで、特に宮古島と阿嘉島が好き!
息子たちが巣立った後は、夫と小さい民宿を開くのが夢。
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