守り本尊
2010年2月10日
生まれた年によって、それぞれ守り本尊があるというのをご存知でしょうか?
今回は、全国でも珍しい、十二支すべての守り本尊を祭っており、ご家族全員で
お参りができる、仙台市太白区の「虚空蔵尊」こと、大満寺をご紹介いたしましょう。
東京で生まれ育った私は、鴬谷にある「寛永寺」の幼稚園に通っていました。
そのせいか、神社よりもお寺のほうがなんとなくしっくりくるのです。
そんなワケでlどの寺社仏閣よりも足繁く通っているのが、「虚空蔵尊菩薩」を祭った大満寺。
この階段は全部で177段あります。
登りきるころには、ちょっとゼイゼイ。息があがっちゃいます。
お堂から参ります。
江戸時代初期の代表的仏堂建築物と云われています。
厄除けは、この仏堂の中で行われるんですよ。
そのすぐ横には、千躰仏堂があります。
この千躰仏堂は、「仙台」地名発祥のルーツといわれているんです。
(千躰から千代、そして仙台)
それでは、美しい仏さまたちをご紹介しましょう。
こちらが、丑年・寅年の
ご本尊である
虚空蔵菩薩。
私の守り本尊です。
宝箱の上にお座りになって、
限りない知恵と功徳を持ち、
人々に大空のような
利益を与えてくださるそう。
「虚空」とは、宇宙。
スケールがでっかい!
←子年生まれの守り本尊・千手菩薩。
人々の苦悩を慈悲で救い、
願い事をかなえるために千本の手が
あるのだといわれています。
→卯年生まれの守り本尊・文殊菩薩。
知恵を司り、数ある仏の中で、
もっとも優れた知恵を持つのだそう。
獅子に乗っています。
←辰年・巳年生まれのご本尊・普賢菩薩。
白い象に乗っています。
誘惑を断ち切る理性の仏様で、
増益、
→午年生まれのご本尊・勢至菩薩。
知恵を持って、人々を苦難から
救い出すといわれています。
未年・申年生まれのご本尊・大日如来。
宇宙の万物を包み込む慈悲をもち、
絶対的な仏、諸仏の根本の仏として
位置づけらています。
→酉年のご本尊・不動明王。
悪魔を降伏するために恐ろしい姿を
しているのだそう。
憤怒の姿で、人々を厳しく
教え諭し、守護します。
←戌年・亥年のご本尊・阿弥陀如来。
無量の知恵の光と慈悲で
人々を救います。
と、このようにずら~りと、十二支のご本尊がいらっしゃいますので、
家族連れ、カップルでお参りに来る人が多いのです。
それでは、虚空蔵尊を離れ、門前町をぶらっとしてみましょう。
虚空蔵尊の参道すぐ近くにある「ちば商店」さん。
ここでは、「北限のゆず」を使った玉松味噌醤油(本社・宮城県柴田郡)の
ゆずポン酢しょうゆ(525円)を買うことができます。
手搾りのゆずの香りが絶品。
限定五千本で、毎年12月はじめころに出荷されるそう。
そのほかにも、ゆずドレッシングやハーブドレッシングなどを置いています。
さて、お土産も買ったし、続いては腹ごしらえ...ということで、
ちば商店さんから歩いて数分の、「長町ラーメン」へ。
車で通りかかるたびに、いつも気になっていたんですよ。
決して人通りの多い場所ではないし、交通の便がいいわけでもない。
それなのに、お昼時には、いつも行列ができている...。
そんなワケでずっと気になっていた「長町ラーメン」初体験です。
一番人気だという、「長町ラーメン・煮玉子のせ」(650円)をオーダー。
スープは、魚系ダシのあっさりしょうゆ味。
子供のころに食べた「中華そば」を思い出す、懐かしい味がしました。
そして、特筆すべきはトロトロの煮玉子。
これだけお持ち帰りして、家族に食べさせたいくらい、美味でした。
虚空蔵尊にお参りの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
- 岡沼 美樹恵
高校生の時に仙台の地を踏む。当時”ガンズ・アンド・ローゼス”のギタリスト・スラッシュのヘアスタイルにするほどロックにのめり込む。
大学卒業後、東京での出版社勤務を経て、仙台でフリーライターに。
テレビ誌、地元情報誌などでアーティストインタビュー、映画レビューなどを担当。ほぼ毎日のように届く音楽サンプルに埋もれ、あれもこれもと手を出すうちに、どんなジャンルが好きなのか分からなくなって、現在カオス状態。
かつては、かなりの酒豪を自認し、寝酒に焼酎をラッパ飲みしていたが、年齢とともに衰え、今では数杯で大トラに(まわりのみなさん、ごめんなさい!)。
趣味は、帽子集め&休日のお出かけ。
アウトドア、グルメなど楽しいことを求めて、愛車のマーチ号改め、ノートを走らせている。
夢は「世界グルメツアー」に出ること。
これでも一応、一児の母。
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