志摩の里海、絵かきの町・大王
2014年9月16日
漁港の海面に映る青い空と白い雲。
この風景を見て、この町が「絵かきの町」と呼ばれるわけがわかった。
絵画を見ているかのような目の前の風景は、絵かきたちの筆心を間違いなくくすぐる。
三重県志摩市の大王崎・波切(なきり)港周辺は、
そんな絵かきたちが描きたくなる風景に満ち溢れていた。
波切港に停泊する漁船の姿を映す海面も鏡のように輝いていた。
そんな風景を描く絵かきたち。
時間を気にするわけでもなく、ゆったりと流れる時間のなかで何時間、何日もかけて仕上げていくんだろう。
海岸から大王崎灯台を見上げる。
そして、大王崎に上り、眼下に広がる海を見下ろす。
大王崎から見下ろす海の姿は西と東とではまた違う表情を見せる。
絵かきの像は1年中灯台を見つめ、灯台の姿を描き続けている。
志摩市のどこへ行っても空が広い。
この地区からも果てしなく広がる空が心に残る。
まぶしいばかりの空と太陽、そして青い海。
どこを切り取っても絵をかきたくなる町。
この町の「絵かきの町」のイメージに偽りはない。
- 田中 三文 (たなか みつふみ)
愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。
日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。
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