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「昇龍道」春夏秋冬さすらい旅

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朝から夜へと移りゆく鳥羽の離島、答志島・漁港の情景

2014年12月17日

答志島の朝は早い。
 
いや、それは答志島に限った話ではないが、島の朝は早い。
波の音もかすかにしか聞こえない漁港に静かに漁船が佇んでいる。
港を灯す光は、ぼちぼち夜の役目を終えようとしている。
 
そんな、まだ夜が明けきらない頃から、漁港にはぽつりぽつりと漁師たちが現れる。
ライトをつけたバイクや車が走り抜け、それぞれが漁の準備を始める。
 
薄っすら空が黒から青に明るくなりかけると、まずは鳥たちが空に飛び始める。
鳥たちは、そのブルーアワーを待ってたかのように眠りから覚める。
 
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海の向こうからゆっくりと夜明けの気配が見え始める。
そして、漁船が海へと出かけ始めると朝の始まりだ。
 
漁船が向かう先から力強い朝の光が差し込んでくる。
答志島から見る朝日は、美しい神島の姿を借りながら昇っていく。
 
なんて贅沢な風景なんだろう。
これが1年中見られるなんて。
 
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トンネルの向こうに見える答志の集落が徐々に明らんでくる。
道に放りっぱなしのじんじろ車(荷車)にも、気持ちよさげに体をめいっぱい広げるタコにも、
全てに同じ光が射し込んでいく。
 
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昼になってもこの島の情景は変わらない。
島を照らすお日様と、ゆったりと流れる時間、そして穏やかで幸せそうな笑顔の島の人々。
 
のんびり漁港をながめるおじさん。
そんな後ろ姿を見てるだけで心がなごむ。
それが答志島の島時間の全てを表してくれるかのように。
 
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昼間の太陽は力強い。
まばゆい太陽ときらめく海。
幸運にも穏やかな日だった。
 
時にはこの島も風雨が激しく吹き付けるんだろうけど、
この日の答志島は朝も昼も夕も夜も、ずっと穏やかだった。
 
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魚市場に積み上げられた魚のしっぽ。
そんな普段見慣れない魚の姿も、漁港ならではの風景。
 
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夕暮れになると空は青から赤へ、そして紺へと色を変えていく。
そんなグラデーションを楽しめるのも島ならではの光景。
再び訪れるブルーアワー。
鳥たちはそんなブルーアワーを楽しむかのように空を舞う。
 
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赤から紺へと染められていく漁船や漁網、たこつぼ。
漁村の灯りが点り始める。
そうして色を変えながら漁村の1日が終わっていく。
 
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街灯に照らされた港の集落も、地中海のどこかの漁村のような雰囲気を醸し出す。
昼間はどこへ行っても、どこかでおばちゃんたちが立ち話をしている路地も、さすがに夜になるとしっぽり闇に包まれる。
そうして、答志島はまた新しい朝を迎える。
 
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取材担当プロフィール

田中 三文 (たなか みつふみ)

愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

「昇龍道(しょうりゅうどう)」とは?

日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。

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