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「昇龍道」春夏秋冬さすらい旅

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歴史と文化薫る松阪の町めぐり(三重県松阪市)

2016年8月 4日

雨の松阪をぶらり散策。
松阪と言えば、松阪牛のイメージが強いと思われるが、駅から歩いてめぐることができる情緒あふれる歴史と文化の町が残されている。

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松阪は江戸時代から栄えた商人の町である。
三井家発祥の地であり、三井財閥を生んだのはこの松阪。
往時を思わせる旧家や街道筋。
かつて豪商であった旧宅が「松阪商人の館」として公開されている。

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松阪の町は文化の香りがする。
町のここかしこに見られる藍色の松阪木綿もそのひとつ。
商家の街道筋の入り口にある新しい休憩所の暖簾もいい。
風通しや光や広い空間や木の匂いまで休憩所に相応しい癒しの要素がそろっている。

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少し歩くと松阪城址に着く。松阪城址には、天守閣も櫓も残されていない。
ただ、残された石垣には松阪の歴史を刻んできた重みを感じる。
石垣だけの城跡もたまにはいい。
松阪生まれの国学者・本居宣長の旧邸宅だった鈴屋も移築され、城址の中に鎮座する。

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松阪城の石垣から見下ろす番屋敷。
現存する番屋敷としては最大規模という。
残される江戸の風景、ここでは今も子孫たちが暮らしている。
番屋敷の一部は公開され、江戸時代当時の姿を思い起こさせてくれる。

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世界の小津が少年時代を過ごした町、松阪。
小津少年は、近所にあった映画館に通い続け、時には汽車に乗って名古屋まで洋画を見に出かけたという。
小津が暮らした家の跡地に立つ小津安二郎青春館には、少年時代の直筆の手紙の言葉やスケッチが展示されている。
小津少年の生身の姿に映画ファンなら誰もが心躍るだろう。

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松阪商人から松阪木綿、松阪城、本居宣長、小津安二郎まで。
もちろん、途中、松阪牛を味わうのも旅の楽しみである。
歴史と文化薫る松阪の町めぐり、半日もあれば十分満足できる。

■松阪市観光協会 http://www.matsusaka-kanko.com/

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取材担当プロフィール

田中 三文 (たなか みつふみ)

愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

「昇龍道(しょうりゅうどう)」とは?

日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。

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ぶらっ人編集部 @buratto_tabi