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「昇龍道」春夏秋冬さすらい旅

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古いまち並みと里山の飛騨古川めぐり(岐阜県飛騨市)

2016年12月13日

記録的なヒットとなった映画「君の名は。」に一部イメージとして登場する飛騨古川。
映画にイメージとして登場する飛騨古川駅、バスロータリー、
気多若宮神社などへの訪問が急増しているという。

特に飛騨古川駅のホームと駅舎のイメージは実際の風景とほぼ同じであり、
線路をまたぐ跨線橋から写真を撮るスポットも用意されていたり、図書館への入館も制限しないなど、
まちも来訪客を歓迎している。

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JR飛騨古川駅から飛騨古川の観光の中心部へは近く、ほどよいまち歩き観光ができるのが魅力だ。
落ち着いた雰囲気の古いまち並みが続き、まちの中心を流れる小さなせせらぎの瀬戸川には鯉が約1,000匹泳いでおり、
旅人の心を和ませる。

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まち並みも白壁の土蔵などを中心に老舗の造り酒屋のほか、
NHK朝の連続ドラマ小説の舞台ともなったろうそく屋や、工芸品の店など、
飛騨古川ならではの生活文化を感じられる店などが並ぶ。

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また、各所に点在する寺社仏閣もまち歩きを飽きさせない。

飛騨古川には国の重要無形文化財である古川祭(毎年4月19日、20日)のほか、
瀬戸川に千本のろうそくが揺らめく飛騨古川三寺まいり(毎年1月15日)など、
地域に代々伝わる由緒ある祭事が行われている。

その三寺まいりの舞台ともなる寺社もまち並みに溶け込み、
まさに飛騨古川らしき情緒ある風景をつくり出している。

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駅前のホテルに泊まり、夜明け前から早朝の飛騨古川を歩いた。
人の行き交うまち歩きもよいが、ほとんど誰もいないまちを歩くのも趣がある。

夜が明けた頃から寺参りや散歩をする市民たちとすれ違う。
その誰もがいかにも旅人風の私に「おはようございます」と挨拶をして通り過ぎた。
このまちの落ち着きと市民の心がつながっているかのようであった。

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そして、今、飛騨古川で特に外国人(主に欧米の方)に大人気なのが、
飛騨古川発のサイクリングツアー「SATOYAMA EXPERIENCE~飛騨里山サイクリング」である。
飛騨古川のまちなかを出発し、飛騨の里山約12kmをぐるりと駆け巡るガイド付きツアー。

コースは3時間半と2時間半のコースが選べるが、
3時間半とはいえ、平坦なコースが続き、立ち寄り先で休憩しながらの気軽なサイクリングであり、
体力的な心配はほとんどいらない。

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立ち寄り先には、いわゆるガイドブックに載っているような著名な観光地は含まれない。
ゆっくりと農村集落を抜けながら、そこに見える里山風景に触れ、農民の方などと触れ合い、
里山ならではの地域文化や生活文化を解説してくれる。

途中、地元野菜の並ぶマルシェに立ち寄ったり、地元の銘菓を休憩がてら食すなど、ほっこりする場面もある。

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日本人でもなかなか機会がなければ触れあえない里山体験。
外国人ならなおさら、このサイクリングツアーが貴重な“日本体験”になるのだろう。
飛騨古川を訪れるなら、まち歩きと合わせてお勧めしたい。
 

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飛騨市公式観光サイト https://www.hida-kankou.jp/

SATOYAMA EXPERIENCE http://satoyama-experience.com/jp/

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取材担当プロフィール

田中 三文 (たなか みつふみ)

愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

「昇龍道(しょうりゅうどう)」とは?

日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。

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ぶらっ人編集部 @buratto_tabi