東三河おでかけエール~東三河へ行こう②(愛知県新城市、設楽町、東栄町、豊根村)
2020年7月31日
愛知県東三河地方8市町村で、「東三河おでかけエール」地域限定観光キャンペーン(当初の予定期間を延長し、8月16日まで実施)が展開されている。コロナウィルスの感染防止を万全に施しながら、まずは近場観光から始めましょうと、東三河地域住民の方々を対象に、各地、各施設で様々なサービスが提供されている。今回は、前回に続き、東三河(奥三河エリア)の魅力を紹介しよう。
新城市より以北の奥三河エリアは、豊富な自然と歴史文化の魅力が残された地域である。新城市の「乳岩峡(ちいわきょう)」は、巨岩と森林と渓谷が生み出す自然が残された、まさに愛知の自然遺産と呼んでもよい圧倒的伊な魅力がある。(※乳岩峡へ行く際には、近くにも駐車場はあるが、台数が限られている。路上駐車など地域住民に迷惑をかけないよう、電車利用でJR飯田線・三河河合駅から、もしくは同駅周辺にある駐車場に車を停めて徒歩40分で行くことをお勧めする。)
かつて江戸時代に栄えた宿場町の名残を残す三河大野の町並みも風情がある。中心部には大正時代の銀行の建物を活用したギャラリー&カフェ「大野宿美術珈琲鳳来館」がある。
紅葉の名所として知られる鳳来寺山は、山全体が国の指定・名勝天然記念物であり、秋以外の季節も青紅葉が美しい。また、壮観な杉木立の中に鎮座する「鳳来山東照宮」の姿も美しい。
鳳来寺山の参道近くにある廃校の旧門谷小学校は、NHK連続テレビ小説「エール」でもロケ地として利用され、学校に向かう小径と小川の上にかかる橋の風景には郷愁が漂う。
奥三河のアイコンにもなりつつある「四谷千枚田」は、四季折々の表情を見せてくれる。また、新城市内には阿寺の七滝など森林浴も味わえる美しい滝もある。
設楽町には、自然の姿そのまま残された「段戸湖裏谷原生林きららの森」があり、原生林が続く森のなかに森林浴や木々の観察ができる遊歩道が整備されている。森林浴で癒され、渓流から出るマイナスイオンで心身ともにリラックスさせてくれる。
設楽町には歴史文化も残されている。中世戦国時代に重要な拠点であった「歴史の里 田峯城(だみねじょう)」には、本丸御殿などが復元されており、山城跡としてその存在感を示す。物見台から眺める奥三河の山々や川の風景も美しく広がる。
花祭で知られる東栄町には、廃校を活かした「東栄町体験交流館のき山学校」があり、そこにある「Cafeのっきぃ」でのんびりランチや喫茶を味わいながら、里山での時間を過ごすことができる。また、そのそばにある奥三河のナイアガラとも呼ばれる「蔦の淵」も合わせて立ち寄りたい。
豊根村には芝桜で人気の茶臼山高原や、キャンプ場、温泉などもあるが、美しい湖面の姿を見せるダム湖「みどり湖」をお勧めしたい。自然風景と四季の木々が湖面に映しだされる風景に心癒される。
■「東三河おでかけエール」地域限定観光キャンペーン
http://www.honokuni.or.jp/topics/000095.html
- 田中 三文 (たなか みつふみ)
愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。
日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。
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