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「昇龍道」春夏秋冬さすらい旅

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瓦の産地・高浜の「鬼みち」めぐり(愛知県高浜市)

2021年2月 2日

 昨年、市制施行50周年を迎えた愛知県高浜市。愛知県は、全国の瓦生産の約68%を占める全国最大の瓦の産地であり、その大半が高浜市周辺で作られる。国内有数の歴史ある瓦のまちだからこその、そこに残された地域文化は趣深い。

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 高浜のまちを歩いていると、ここかしこに現れる鬼瓦や瓦アート、あるいは生活に活用された瓦文化を感じる。特に鬼瓦は、鬼板師という職人がいて、その素晴らしい技術による作品たちをまちなかで見ることができる。

 高浜のまちには、コース全長約4.5キロの「鬼みち」と呼ばれる散歩道があり、鬼瓦のアートや、飾り瓦やオブジェなどを見ながらの気軽な散策ができる。にわかに「鬼滅の刃」ブームもあり、この「鬼みち」が注目されている。

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 「鬼みち」は、「新日本歩く道紀行100選ふるさとの道」、「美しい日本の歩きたくなる道500選」にも選ばれており、魅力ある「道」として既に評価されている。なまこ壁の雰囲気のある駅舎がある名鉄三河線・高浜港駅から「鬼みち」の散策開始。駅前の広場には、恐らく高浜市内でも最大規模の鬼瓦がでんと待ち構える。

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 少し歩くと鬼のオブジェが並ぶ「鬼パーク」があり、さらにその先には土管坂。やきもののまちらしい雰囲気が続く。

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 瓦のまちのシンボル的存在である「かわら美術館」に行く途中には、高浜市観光案内所「オニハウス」。鬼瓦や瓦の干支など、瓦アートを楽しむこともできれば飲食、物販施設もあり、ちょっとした休憩どころとして立ち寄りたい。

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 高浜港駅から鬼みちを辿り、10分ほど歩くと、日本で唯一の「瓦」をテーマにした美術館「高浜市やきものの里かわら美術館」に着く。日本や世界の瓦ややきものが常設展示、企画展で紹介されるほか、ミュージアムショップやレストランもある。

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 美術館の裏手から再び、鬼みちを歩く。坂道を上ると、陶製では日本一の大きさという観音様が優しい顔でまちを眺めている。

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 鬼みち界隈には、お寺が何か所かあり、それらのお寺や飲食店などの屋根にある鬼瓦や飾り瓦などが見ものだ。まさに芸術作品とも言える瓦アートを見て歩くだけでも価値がある。

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 屋根ばかりではなく、路面や路上にも瓦文化があり、鬼みち散策は飽きさせない。

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 高浜港駅から三河高浜駅までの4.5キロは全うできなかったが、最後は市役所に寄って帰る。市役所も瓦のまちならではの建築デザイン、そして市役所にも鬼瓦がでんと構えていた。

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■高浜市観光協会
https://kankou-takahama.gr.jp/

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取材担当プロフィール

田中 三文 (たなか みつふみ)

愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

「昇龍道(しょうりゅうどう)」とは?

日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。

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ぶらっ人編集部 @buratto_tabi