夏のバス旅、乗鞍岳&上高地(岐阜県高山市、長野県松本市)
2022年7月27日
まだ6月なのに35度超えの猛暑が続いていた。そんな中、暑さを逃れて、乗鞍岳と上高地へ出かけた。当日、名古屋辺りは30度を超える猛暑だったが、乗鞍岳には雪が残り寒いくらい、そして上高地は長袖Tシャツが丁度いい快適な気温だった。
乗鞍岳と上高地は、広く言えば隣り合わせで、セットで行ける。双方ともに自家用車の乗り入れが制限されており、いずれも平湯温泉を起点に濃飛バスで訪問した。
乗鞍岳へは、ほおのき平駐車場に車を停め、バスで向かった。乗鞍岳までは約45分。乗鞍岳バス停は、標高日本一(2,702m)にある。標高が上がるに従い、霧は深くなっていく。着いた時には、期待した遠くの山々の風景は見えず、視界20m程度の濃霧に見舞われた。
気温は10度を切っており、冬の様相。散策ルートには雪が残っていたが、ぼちぼち高山植物も咲き始めていた。運よくライチョウらしき鳥にも遭遇したが、写真に収めることは出来なかった。山の天気はよく変わる。3日前くらいから山専門の天気予報を見ていたが、1日で何度も状況は変わる。また、いつか絶景の乗鞍には来てみたい。
ほおのき平にバスで戻り、平湯温泉に宿泊。まだ、日が残っていたので、宿近くで滝巡り。「平湯大滝」は、日本の滝百選にも選定され、飛騨三大名瀑のひとつ。その迫力、風格はその名に相応しい。
宿近くにあった「だるまの滝」も、里山の川風景に溶け込んだいい滝だった。川べりではミヤマカラスアゲハが蜜を吸い、羽を休めていた。
翌日は、上高地へ。車は、あかんだな駐車場(有料)に停め、そこからバスに乗り換えて向かう。上高地内で一番手前のバス停「大正池」までは、わずかに26分。平湯温泉の平湯バスターミナルからならわずかに15分。もっと時間がかかると思っていたが、意外に近い。「大正池」で降り、朝8時半、上高地散策をスタート。
大正池から川沿いに森を歩く。守られた尊い自然風景のなか、気持ちいい空気を吸いながら歩みを進める。
初夏の花たちが散策路で迎えてくれる。花の種類はからっきしわからないが、その時期時期に貴重な草花が咲いているのだろう。
上高地のアイコン、河童橋。多くの登山客、観光客もここを拠点に上高地散策、トレッキングを楽しむ。
一般的な散策コースのひとつのゴール地点が明神池と明神橋。大正池から途中昼食休憩を挟み、上高地らしい清流や静かな森を通り、明神池に向かう。
途中で出会う野生の猿たちは自由奔放だ。人間様など構わず、上高地の住人として暮らしている。
明神池と明神橋の風景。これも上高地を代表するアイコン的風景だろう。さらにその先まで向かうも、途中で折り返す。そして、夕方5時半発の平湯方面最終バスで帰路についた。
上高地への訪問は3度目だった。今度は、また違う季節、秋あたりに来ようと思う。奥飛騨経由のバス利用がこれほど近くて便利だとは思わなかったから。また、次回も、奥飛騨経由で。
■濃飛バス・乗鞍線
https://www.nouhibus.co.jp/route_bus/norikura-line/
■濃飛バス・上高地線
https://www.nouhibus.co.jp/route_bus/kamikochi-line/
- 田中 三文 (たなか みつふみ)
愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。
日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。
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