江戸東京たてもの園『農家』
2013年5月17日
前回に引き続き、たてもの園のお話です。
たてもの園では有名な建築物以外にも、民家や商店などがあります。
下の写真、明治初期の文房具屋なのですが、
千と千尋の釜じいのモデルなのだとか。
無数の引き出し、とってもかっこいいです。
こちらは、江戸時代中期に世田谷にあった農家。
土間に大きなお釜があります。
わたしの家の狭いキッチンよりも、断然調理しやすそうな空間だな...。
板の間には囲炉裏が。
囲炉裏って北の国のものかと思っていたのですが、
ほとんどの地域の農家にはあったのだそうです。
鉄瓶から蒸気が出るので、昔の加湿器ですね。
いい空間です。
こちらは江戸後期の三鷹の農家。
下の写真は台所です。
現代のキッチンは、プラスティックのテカテカしたものや、
ビニールのパッケージがごっちゃりある印象で私としてはうんざりなのですが、
この台所の簡素で清潔感がある感じ、とても素敵だなと思います。
これはなんでしょう?
おひつ(炊けたお米を入れておくもの)を保温するカゴでもあり、
子供を入れておくカゴでもあります。
これを、畑まで子供をいれたまま持っていきあやしていたそうです。
ベビーカー...?
江戸時代の家は、仕切りが少ない家が通常だったので、
昔の人は人と人の距離がもっと近かったのかな。
電気がない暮らしというのも意外と豊かなのかもしれないですね。
いいものを見れました。大満足。
『江戸東京たてもの園』
http://tatemonoen.jp/index.html
東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
- ゆい
いつまでも未熟なひよっこライター。
美味しいご飯と美味しいお酒が好物。
デザイン、出版系のお仕事を主に。