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アラフィフ・サラリーマンの山旅日記 頂上(てっぺん)へ行こう!国内ブログ

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南アルプス単独行(後編)

2012年9月18日

翌早朝、聖平小屋を出発、まずは上河内(かみこうち)岳を経由して茶臼岳に向かいます。

上河内岳は展望のいい山です。山頂からは昨日登った聖岳とそれに連なる山々が見渡せます!

IMGP3975.JPG

茶臼岳です。この日もいい天気! うしろには上河内岳と聖岳が大きくそびえます。

IMGP4009.JPG

目指す光岳はまだまだ・・・山を越え谷を越え・・・といった感じでひたすら歩き続けます。

しかし、ほとんど人に会いません。一体、半径10kmに何人いるんだろう・・・?なんて考えてしまいます。

たまーにすれ違う人がいると登山道の情報交換をします。

 

さて、最後の難所の登りです。大小の石がゴロゴロ転がっている急登・・・その名も「ゴーロの谷筋」・・・

IMGP4072.JPG

 登りきると、静高平、そしてイザルガ岳分岐です。

イザルガ岳へは10分ほどです。ひろーい山頂が待ってました。

IMGP4088.JPG

ここの展望はほんとに素晴らしい! まさに360°の大パノラマ!!

IMGP4093.JPG

下りるとすぐに光岳小屋です。素朴でシンプルなとても素敵な小屋でした。

IMGP4097.JPG

光岳(標高2591m)はここから10分です。

光は「テカリ」と読みます。山頂は樹林帯で眺望はありません。

IMGP4106.JPG

さらに10分ほど行くと光岳の名の由来となった光石に着きます。

山頂側から見ると分かりにくいですが、石の下は断崖絶壁! しかし、夕日に照らされるといい感じですね!

IMGP4119.JPG

この日は光岳小屋に宿泊。翌朝もいい天気でした。なので、ご来光を見るため再びイザルガ岳へ。

富士山六合目あたりから太陽が登ります。朝の景色もビューティフル!

IMGP4172.JPG

さて、下山です。茶臼岳まで戻り、こちらから畑薙方面に下ります。

下山道を歩いていると、前方からガサガサという大きな音が・・・

「シカかなー?」なんて思っていると、、、黒い物体が動いてきます。

 IMGP4260.jpg

げっ・・・クマ!!!

50mくらい先に大きなツキノワグマが・・・(汗)

IMGP4261.JPG

とりあえず、ここなら安全な距離だろう・・・ しかもクマも自分に気づいてない様子。

刺激しないように、いなくなるのを待ちますが、なかなか動いてくれない・・・

困ったなー・・・と思っていると後続の登山者がクマ除けの鈴を鳴らしながら下山してきました。

すると、クマがそそくさと森の中に姿を消してくれました。

クマ除けの鈴ってほんとに効果あるんだなー、、、と感心しながら再び下山します。

ゴールの畑薙大吊橋です。

IMGP4325.JPG

距離は181mですが、幅はたったの20cmです・・・ 高所恐怖症の人には辛い高さです。

橋の中間地点です。なぜか時間が妙に長く感じます。

IMGP4327.JPG

足元を見下ろすと、、、怖っ・・・ 橋が左右にフラフラと揺れます。

IMGP4328.JPG

こうして無事にゴールインしました。ずっといい天気でしたが、最後に雨が降り出しました。

長い行程でしたが、いい山だったなー、また来たいな、と思いながら南アルプスを後にするのでした。

 

取材日: 2012年9月13日、14日

ルート: 聖平小屋・・・上河内岳・・・茶臼岳・・・易老岳・・・光岳・・・イザルガ岳・・・光岳小屋(泊)

光岳小屋・・・茶臼岳・・・茶臼小屋・・・横窪沢小屋・・・ウソッコ沢小屋・・・ヤレヤレ峠・・・畑薙大吊橋

※文章、写真、所在地などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。
また、山の状況も取材時のものですので、お出かけの際にはご注意ください。

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取材担当プロフィール

岳(たけし)

昭和38年、名古屋市生まれ。40代半ばから本格的に山歩きを始める。
20代の頃より今の方が体力も気力もある!と言い切り、旅行会社に勤務しながら、仕事で、プライベートで、
里山から3000m級の山々を軽やかに(?)駆け巡る日々を送る。
モットーは、「やる気と勇気と根気があれば、不可能はない!」
ちなみに、岳はれっきとした本名。

ぶらっ人編集部 @buratto_tabi