晩秋の伝説の池
2012年11月 5日
夜叉ヶ池の伝説・・・
泉鏡花の戯曲や映画で取り上げられた神秘の池・夜叉ヶ池は岐阜県と福井県に跨る越美山地の南部に位置します。標高1100mにありながら水が涸れることが無いという周囲200mほどのこの小さな池には怪しくも儚い伝説があります・・・
その昔、美濃国安八郡の村々が日照りによる飢饉にみまわれました。そこで、郡司の八太夫は愛娘の夜叉姫を池の龍神に嫁がせ雨乞いをします。その後、雨が降り村人たちは喜びましたが、娘は龍に姿を変えてしまい、池は「夜叉ヶ池」と呼ばれるよになったというものです。
この夜叉ヶ池、ブナの黄葉やカエデの紅葉が素晴らしいです。11月初旬に行ってきました。
福井県今庄の登山口です。樹齢400年の大きなカツラの木が登山者を出迎えます。
夜叉滝です。この辺りの紅葉はもう少し先かな・・・
登山道途中にはやはり樹齢400年のトチノキの巨木があります。
しばらく登ると徐々に木々が色づいてきます。
標高1000mが近づくと、緑の中に赤や黄色が混ざる鮮やかな山の景色が広がります。
夜叉ヶ池です。祝日だったので多くの登山者で賑わっていました。
ちなみにこちらは6月下旬に訪れたときの写真です。同じ位置から撮っていますので色合いの差がよく分かりますね。
新緑と紅葉・・・ 山の景色は自然のキャンバスに描いた油絵のようですね。
取材日: 2012年11月3日
※文章、写真、所在地などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。
また、山の状況も取材時のものですので、お出かけの際にはご注意ください。
- 岳(たけし)
昭和38年、名古屋市生まれ。40代半ばから本格的に山歩きを始める。
20代の頃より今の方が体力も気力もある!と言い切り、旅行会社に勤務しながら、仕事で、プライベートで、
里山から3000m級の山々を軽やかに(?)駆け巡る日々を送る。
モットーは、「やる気と勇気と根気があれば、不可能はない!」
ちなみに、岳はれっきとした本名。