秋も深まる大台ヶ原
2012年11月12日
11月も中旬になると標高の高い山では冷たい風が肌に染みます。
突然雪が降ることもありますのでハイキングであっても防寒具はしっかり装備せねば・・・
大台ヶ原は奈良と三重の県境に位置する標高1600mほどの山々です。
すぐ東には熊野灘、西には大峰山脈がそびえます。日本一の大雨地帯としても知られていますね。
標高1580mの駐車場まで車で行けることもあり、行楽シーズンはハイカーで賑わいます。
ここは東大台、西大台と山域が分かれています。今回は気軽に入れる東大台の周回コースを歩きました。
駐車場から170mほど下るとシオカラ谷です。鞍部に吊り橋があり眼下に美しい渓流が流れています。
さらに進むと大蛇?(だいじゃぐら)。直下が1000m切れ落ちる大岸壁です。先っぽに立つと目がくらくらします・・・
こちらは牛石ヶ原の牛石です。昔、牛鬼という妖怪をえらいお坊さんがやっつけて封じ込めたらしい・・・
石をたたくと大雨が降るという伝説があります。
その前に建つのは神武天皇像。三本足の八咫烏(やたがらす)を引き連れています。
正木ヶ原を越えると展望台から熊野灘が見渡せます。快晴な富士山まで見えるという絶景ポイント!
大台ヶ原の最高峰・日出ヶ岳(標高1695m)が見えてきます。山頂はデッキになっています。
頂上には三角点があります。しかし、目立った看板はなし・・・よーく見ると石碑のようなものに「日出ヶ岳」とありました。うーん・・・記念写真は撮れんな・・・
しかし、頂上から見る大パノラマは素晴らしい!! 熊野灘、大峰山脈など、広くて開放感たっぷりです。
西方向の大峰山です。南に山上ヶ岳、正面は最高峰の八経ヶ岳、南に釈迦ヶ岳・・・
大台ヶ原は11月下旬くらいまでは車で行けます。5月の中旬頃はシャクナゲが咲きます。10月にはブナの黄葉・・・季節折々の雄大な美しい自然が満喫できる名峰です。
取材日: 2012年11月10日
※文章、写真、所在地などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。
また、山の状況も取材時のものですので、お出かけの際にはご注意ください。
- 岳(たけし)
昭和38年、名古屋市生まれ。40代半ばから本格的に山歩きを始める。
20代の頃より今の方が体力も気力もある!と言い切り、旅行会社に勤務しながら、仕事で、プライベートで、
里山から3000m級の山々を軽やかに(?)駆け巡る日々を送る。
モットーは、「やる気と勇気と根気があれば、不可能はない!」
ちなみに、岳はれっきとした本名。