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コラム カメラマンが行く!プロゴルフトーナメント

5週連続ツアー撮影で感じた韓国パワー

5週連続ツアー撮影で感じた韓国パワー

2年連続賞金女王を狙うアンソンジュ。「韓国人ですが日本を代表する選手になりたい。」

2年連続賞金女王を狙うアンソンジュ。「韓国人ですが日本を代表する選手になりたい。」

 9月から、ゴルフ5、トーシン、マンシングウェア東海、パナソニックオープン、東海クラシックと撮影が続いた、5週連続となるとさすが辛い…各試合の合間にも他の仕事が入っており休みはないどころか、毎日深夜まで…月月火水木金金…てな感じの1カ月半。そんな疲労困憊の中で感じたこと、やたら韓国選手の強さが目立つ。近年、男子女子ともに日本ツアーでの韓国選手の活躍は著しい、今年に入ってからは男子7試合を韓国選手が制覇し、女子もアンソンジュが2年連続賞金女王か?という勢いだ。最近はそこに中国選手が加わり日本ツアーが制覇されつつある。

日本ツアー初参戦で2勝、中国のフォンシャンシャン。日米両ツアーを股にかけ、米賞金ランクも現在38位、日本ランクは現在9位。ショット、パター全てが凄い。目標は世界ランク1位。

日本ツアー初参戦で2勝、中国のフォンシャンシャン。日米両ツアーを股にかけ、米賞金ランクも現在38位、日本ランクは現在9位。ショット、パター全てが凄い。目標は世界ランク1位。

 ゴルフ5レディースでは中国の葉 莉英(イエリーイン)が優勝、トーシントーナメントでは韓国のドンファンが、女子の宮城テレビ杯でも中国のフォンシャンシャンが優勝、東海クラシックでは裵 相文(ベサンムン)、SANKYOでアンソンジュが…裵 相文は日本オープンでも優勝し今期3勝、国内賞金ランキングも1億2439万円を超えトップに、2位平塚哲二が6892万円だからその差5547万円、石川遼は6573万円、賞金王ほぼ確実か?残り5試合高額賞金大会が続くので石川の爆発に期待したい。

 一方女子のランキングもアンソンジュが1億1067万円でトップ、2位の横峯さくらが7320万円、その差3747万円。女子の場合男子に比べ賞金が低いので更に深刻…。

 2年連続賞金王、女王ともに韓国勢というのは何とか阻止してほしいものだ。

昨年の韓国賞金女王の美人プロ、イ ボミ。ファイナルQTで10位に入り日本ツアー初参戦。現在賞金ランク40位、シードはほぼ確実か?来年は怖い存在になりそうだ。韓国選手とはいえ美人プロが活躍すれば日本女子ツアーはもっと人気が出るかも?女子プロにも韓流ブームが…。

昨年の韓国賞金女王の美人プロ、イ ボミ。ファイナルQTで10位に入り日本ツアー初参戦。現在賞金ランク40位、シードはほぼ確実か?来年は怖い存在になりそうだ。韓国選手とはいえ美人プロが活躍すれば日本女子ツアーはもっと人気が出るかも?女子プロにも韓流ブームが…。

 ここで韓国勢の強さに迫ってみよう。トーシントーナメントでドンファンの優勝記者会見を聞いた、韓国では20歳になると2年間の兵役が義務付けられているため今年1月まで軍隊生活を強いられたわけだが、軍隊では自由がないのでゴルフの練習も出来ない。そのため彼は6週間に1度もらえる3日間の休暇の間毎日3ラウンドをこなした。もう一度日本でプレーするために日本語も忘れないようにと、日本語で独り言をつぶやいていたというからすごい。「軍隊での生活は良い経験になった、自由がないため“我慢”することを覚えたのが今日のゴルフに生かされた。以前ならミスすると怒っていた所も我慢してできた。」

 韓国選手の強さについては「韓国と違い日本はすごく練習環境が良い、韓国では試合後の練習でも近くに練習場がなかったり練習場の時間が決まっていたりする、何といっても芝の上で打てるのがすごい。芝の上で好きなだけ練習が出来る。」どうやら母国での兵役や練習環境の悪さが韓国選手のハングリーにつながっているようだ。

涼しげな笑顔で日本の女性ファンも多い裵 相文。

涼しげな笑顔で日本の女性ファンも多い裵 相文。

 アメリカツアーの参戦に対しては「いつかは行きたい、でもまだ自分には無理。日本ツアーで実力をつけたい。」昨年の賞金王、金庚泰や裵 相文も年末にアメリカのQTを受験するという。YEヤンも日本ツアーを踏み台にしてアメリカに渡った。男子では練習環境の良い日本に来て練習し日本のツアーで強くなりアメリカツアーを目指すという図式が出来上がりつつあるようだが、女子のアンソンジュはそうでもないらしい日本一筋?…。「日本ツアーをもっと盛上げていきたい。自分は韓国人ですが日本を代表するような選手になりたい。」そうだ。しばらくは驀進しそうなので横峯さくらや有村智恵にもっとがんばってもらいたい。でないと数年前アメリカ女子ツアーで韓国勢が大活躍したためツアーが廃れてしまい、試合数が大幅減になった事が日本でも起こりかねない。今日本の芸能界では韓流ブームだが、ゴルフ界ではどうか?男子の場合イケメン選手も多いので逆に火が点くかも?“石川遼VS韓流”こんなで盛り上がれば日本男子ツアーの未来は明るいか? しかしだ、これだけ韓国選手が日本で活躍しているにもかかわらず韓国企業がスポンサーに名乗りをあげない。日本企業も海外でスポンサーになっているので、選手だけでなく企業にももっと参加してほしいものだ。家電など世界の一流企業があるのだから…。

2011年11月02日

コラムフォト

取材担当プロフィール

山之内 博章 やまのうち はくしょう (はっちゃんと呼ばれています。)
1967年2月24日名古屋市生まれO型の魚座です
ゴルフフォトグラファーをやってますが、他に人物や商品も撮ります。
特技?なんだろ?カラオケは大好き。