【本文】

  1. トップ
  2. コラム
  3. カメラマンが行く!プロゴルフトーナメント
  4. 東建ホームメイトカップ

コラム カメラマンが行く!プロゴルフトーナメント

東建ホームメイトカップ

東建ホームメイトカップ

池田選手会長の挨拶。

池田選手会長の挨拶。

 今年も男子ゴルフツアーが開幕した。東建ホームメイトカップを皮切りに12月の日本シリーズまで国内23試合。開幕戦東建ホームメイトカップでは宮里優作が昨年の日本シリーズに続き連勝、2勝目を挙あげた。昨年から石川遼、松山英樹が活動の拠点を海外に移し本命不在の開幕戦だったが、ギャラリー合計24100名と、以外に多かった。ちなみに今年から無料だった予選ラウンドは有料になり¥1000を徴収。そのことを考慮すると24100名は上出来か?

 今年も恒例の鏡開きがプロアマ大会のスタート前に行われた。イメージキャラクターの萬田久子、菅原文太、渡辺裕之が参加、鏡開きの後、選手会長池田勇太の挨拶で乾杯。その後プロアマ戦が行われ女子プロの森口祐子さんがご主人と参加、ジャンボさんと廻りギャラリーを沸かせた。

14番でバーディー、ガッツポーズの宮里優作。

14番でバーディー、ガッツポーズの宮里優作。

 最終日、最終組単独トップスタートは-9の丸山大輔。続き1打差-8に近藤共弘、岩田寛など5名が並ぶ大混戦模様。天候は曇り、風は少ないので誰が勝ってもおかしくない状況だ。しかし最終組は丸山、近藤ともにボギー先行で伸ばせず…岩田もパーセーブがやっと。そんな中で気を吐いたのが1組前-8スタートの宮里優作だ。1番から5番まで圧巻の5連続バーディー、1人混戦から抜け出す。本人曰く「ちょっとゾーンに入ったかな?」10番をボギーとしたもののその後もバーディーを重ね-14で逃げ切った。

 昨年、最終戦の日本シリーズでの涙のツアー初優勝はファンの記憶にも新しいだろう、期待されながらも優勝まで10年かかった。そして開幕戦でも優勝して2連勝だ。

 1勝目より難しいと言われる2勝目だが?
「難しいと言われる2勝目がこんなに早く勝てた、さらっと勝ってしまったので自分でもちょっと驚いている」
 昨年優勝して変化はあったか?
「1勝できたことで不安要素が1つ減った。ストレス無く試合を戦っている、ゴルフを楽しくやれている。優勝争いをしてても大丈夫なんじゃないかと余裕もあった」と言う様に、何か憑き物が落ちたような感じだ。
「昨年優勝したことで、両親を安心させられた。長い目で見てくれてたと思うけど、すごく心配をかけた。両親の顔が変わったのが良かった。正月も親戚中が集まってそれを肴に酒を飲んでくれたので良かったです」

家族で記念写真に納まる宮里優作。

家族で記念写真に納まる宮里優作。

 実は優作くん、奥様が名古屋の出身で昨年名古屋に引っ越してきたのです。「引っ越してきて良かったと思う。子供達のためにも義父が近くにいるので心強い。安心してプレーに集中できます」
今回は地元開催ということで自宅通勤だが?
「家族と過ごすことで一度リセットして家を出られる、子供達にも家にいる所を見せないと…まぁ夜泣きには参りますが…笑」
「家族の目の前で優勝できて良かった、子供達に父の背中をしっかり見せていきたい」
2連勝、10年勝てなかったが?
「10年があってその経験が2勝に繋がっていると思う、決して簡単に勝てたわけじゃないです。」
「開幕戦で勝てたのは良いステップ、すごい助走だと思うのでこれからが楽しみ。ゴルフをしていて自分で“楽しい、気持良い”と思えることが大事なのでまた1つ楽しみが増えたかな。強い選手を目指しているので、これからもっともっと強くなりたい」

優勝カップを掲げる宮里優作。今年の主役になれるか?

優勝カップを掲げる宮里優作。今年の主役になれるか?

 長年期待されながらも10年間もの間“勝てない”ということのストレスは相当なものだったに違いない。何度も優勝争いに絡みながらも勝てない…このまま一生勝てないんじゃないか?と思ったこともあるだろう。昨年そのプレッシャーから開放され、更に今年その実力を裏付けた宮里優作。そのプレッシャーから解放されれば飛躍あるのみ。優勝するためのマネジメントも習得した、「楽しみが1つ増えた」と言うように、今の優作なら“賞金王”争いも可能だ。まだ始まったばかりだが幸先良いスタートを切った“準地元名古屋”の宮里優作を応援しよう。

2014年05月13日

コラムフォト

取材担当プロフィール

山之内 博章 やまのうち はくしょう (はっちゃんと呼ばれています。)
1967年2月24日名古屋市生まれO型の魚座です
ゴルフフォトグラファーをやってますが、他に人物や商品も撮ります。
特技?なんだろ?カラオケは大好き。