ちょっとまだ時期は早いのですが、ラベンダーの開花状況の偵察に、
名古屋最大級のラベンダー園があるという
港区の荒子川公園へ。
荒子川公園は、あおなみ線「荒子川公園駅」のすぐ西にあり、
駅を出たらすぐ公園という便利さです。
(反対の東側には、名古屋最大規模のショッピングセンターがあります)
駅を出てすぐにある多目的広場を横切ると、
色とりどりの花が咲き乱れる「サンクガーデン」。
サンクガーデンとは、西洋の庭園形式の一種で、
長方形の区域を掘り下げ、底面や斜面を花壇などで飾った庭のことだそう。
日本語では、沈床(ちんしょう)庭園と訳されるようです。
南の方角へ足を進め、
レモングラスやチャイブなどが植えられたハーブガーデンを抜けると、
22品種のラベンダーを観察できるラベンダー見本園。
すでに見ごろを迎えている品種がいくつかありました!
↑アボンビュー。
花穂の上にある、ひらひらとした苞葉(ほうよう=花芽を保護する葉)が
よく「ウサギの耳」に例えられます。
色の濃淡もきれいですね。
↑キューレッド。
アボンビューの花穂を短くして、ピンクに染めたような品種。
↑イエロー(ウィリデス)。
アボンビューの花の色をクリーム色にした感じ。
葉やガクが黄緑色なので、全体的に黄緑色ですね。
以上の3品種は、いずれも花穂の上端に苞葉のある
ストエカス系(フレンチ系とも)です。
この系統は開花が早いようですね。
次は、デンタータ(デンタータ系)。
デンタータとは、のこぎり状のという意味で、
ギザギザとした葉の形状が名前の由来だそう。
優しい花色は、見ていると穏やかな気分になります。
↑これは、センティヴィア。
コモンラベンダー系(イングリッシュ系とも)。
濃い紫色がきれいです。
↑こちらは、ヒッドコート。
花色は白ですが、これもコモンラベンダー系です。
このほか、
ロイヤルパープル、イレーネ・ドイルなどのコモン系は
花穂は出ていましたが、まだほころびかけ。
アラビアンナイトやディリーディリーなどのラバンディン系は
花穂もまだ充分に付いておらず、見ごろはまだまだ先のようです。
荒子川公園は、約1kmに渡って荒子川の両岸に広がる公園で、
花と緑、川が楽しめるウォーキングコース(約2.4km)もあります。
↑見どころ地点にはこんな案内板も。
自分が今、どの辺りにいるのか確認しながら歩けます。
パークブリッジを渡って、いよいよラベンダー園へ。
パークブリッジからは、時間が合えばあおなみ線が走る姿も見られます。
↑ゴォーっと音がしてきたので少し待つと、運良く立ち合えました。
思わずパチリ!
なぜかテンションが上がります。
橋を渡りきると、右側にラベンダー園が広がります。
手前で咲いているのは、アボンビュー。
奥のまだ緑の畑が、このラベンダー園の主力品種のグロッソ。
先ほどのアラビアンナイトなどと同じラバンディン系です。
約3,000株あるそうですが、やはり花はまだまだですね。
毎年好評を博しているラベンダーフェアの主役。
今年のラベンダーフェアは6月14日(金)~23(日)とのことですので、
見ごろは4週間後ぐらいになりそうですね。
広大な荒子川公園は、
大型アスレチックのあるわんぱく冒険広場やデイキャンプ場、
ヤシの木がそびえるフェニックスアイランドなど、
バラエティ豊かな遊び場も充実しています。
サンクガーデン近くにあるガーデンプラザの裏には、
こんな空間も。
↑日本庭園。
黄菖蒲が満開でした。
奥の菖蒲はまだつぼみも出ていません。
こちらも開花は6月に入ってからかな。
あずまやに近づくと、季節外れの紅葉が。
春に色づくカエデの仲間「ノムラモミジ」とのこと。
春と秋が同居しているようで、不思議な気分を味わいました。
取材日:2013年5月13日
荒子川公園
名古屋市港区品川町2丁目
TEL: 052-384-8787(荒子川公園ガーデンプラザ)
交通アクセス
○公共交通機関
あおなみ線「荒子川公園駅」下車すぐ。
○車
名古屋高速・木場ICから西へ約10分。
※無料駐車場あり。
- まころーど
- 名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。