今年も、一年で最も寒い季節が巡ってきました。
花の少ない時期ですが、
そんな中でもけなげに咲いている花たちを訪ねて、
愛知県春日井市にあるグリーンピア春日井に向かいました。
↑正式名称は、春日井市都市緑化植物園。
今回のお目当ては、早咲きのツバキです。
中央付近の入り口から、南東の奥にある「つばき園」へ。
植物園という名前ですが、園内は結構広くて、
北側には動物ふれあい広場、アスレチックまであり、
子ども連れも楽しめるようになっています。
↑つばき園の入り口。
年明けから寒い日が続いていますので、
果たして、どれだけのツバキの花に会えるのか、
ちょっとドキドキしながら、足を踏み入れました。
↑友好の光(ユウコウノヒカリ)
入ってすぐのところに咲いていた、真っ赤なツバキ。
花粉が金粉のように輝いて見えます。
全体には、ほとんど咲いていないように見えますが、
よく探すと、寒風に耐えながら顔を見せてくれている花を見つけることができます。
↑菊月(キクヅキ)
結構高いところで咲きかけているのを発見。
↑有楽(ウラク)
清々しいピンクです。
↑覆輪侘助(フクリンワビスケ)
こちらは低いところにも数輪。
小ぶりで可憐なたたずまいに、胸キュンです。
↑左は絵日傘(エヒガサ)、右は葛城絞(カツラギシボリ)
絞り系の花も、ちらほら。
咲きかけなので、花の大きさや、絞りの入り方などの違いを観察しやすいです。
↑左は花見車(ハナミグルマ)、右は千代田錦(チヨダニシキ)
千代田錦は、現在の稲沢市内に昔あった千代田村という村で作られた品種のようです。
控えめな搾りが、楚々とした雰囲気を醸し出していますね。
↑加茂本阿弥(カモホンアミ)
白色系も。
↑左右とも、白藪椿(シロヤブツバキ)
植物園スタッフの方に確認したところ、
園内には277種380本のツバキがあるそうですが、
それぞれに品種名やおよその開花時期の書かれた
立て札が付いているため、とってもわかりやすくて助かります。
↑明石潟(アカシガタ)
半八重咲きの極大輪。
ひらひらしたフリルのような花びらが、ドレスのようです。
↑藻汐(モシオ)
深い朱好色が印象的な花です。
↑赤金魚葉椿(アカキンギョバツバキ)
先端が3つに分かれた葉を持つツバキを「金魚葉椿」というそうです。
まだまだ開花には遠そうでしたが、
葉っぱの形が面白かったので、思わずシャッターを押してしまいました。
↑葵の上(アオイノウエ)
なんとなく高貴な雰囲気が漂う、華奢な花姿です。
紫紅色に白斑が入った花色が、陽光に透けて見えました。
また、まだ咲いていませんでしたが、
名古屋絞や知多太郎庵、屋久島などといった地名を冠した品種や、
ミッドナイトやグランプリ、マーガレット、チューリップタイムなど、
外国品種のものもたくさんありました。
つばき園が最もにぎわいそうな3月が楽しみです。
園内では、ほかにも春の兆しがいっぱい。
↑ロウバイ
ロウバイの花は、下を向いて咲くものが多いため、
空を見上げて撮る写真が多くなります。
青空に黄色のコントラストが鮮やかですね。
↑左上から時計回りに、カンツバキ、スイセン、ユキヤナギ、ボケ
ちょっと歩くだけでも震え上がるような寒風の中、
懸命に咲く赤、白、黄色の花たちに、頭が下がります。
(ユキヤナギは返り咲き・本来の花期は4月です)
↑吹きさらしの池のほとりで見つけたネコヤナギ
少しずつ皮を脱いで、毛に覆われた花穂を出し始めています。
「春遠からじ」という言葉を思い出させてくれました。
↑入り口近くにある「花と緑の休憩所」の中
ストックやデイジー、キンギョソウなどの
春らしい色合いの花たちが出迎えてくれ、ホッとする空間です。
3階まで吹き抜けになっている温室のような建物で、
2階にはサボテン、3階にはストレリチア(極楽鳥花)も。
1階にはカフェなども入っており、ランチやティータイムも楽しめる「休憩所」になっています。
取材日:2015年1月17日
春日井市都市緑化植物園
愛知県春日井市細野町3249-1
TEL:0568-92-8711
開園:午前9時~午後5時(4~10月は午後6時まで)
定休日:毎週月曜、年末年始
交通アクセス
○公共交通機関
JR中央本線「高蔵寺駅」から名鉄バス「植物園」行きで約17分。
○車
東名高速道・春日井ICから北東へ約8km。
- まころーど
- 名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。