少しずつ暖かさを感じる時間が増えてきて、
あちらこちらから梅の便りが聞かれるようになりました。
少し早いかなと思いつつ、
3月1日から梅まつりを開催予定の平芝公園(愛知県豊田市)へ、
今年の梅の顔を見に出かけてきました。
↑園内の案内板です。
約6万2800平方メートルの敷地の半分近くを
梅林が占めています。
↑入り口周辺。
まだまだ花が咲いていない枝が多いように見えます。
と思っていたら、いきなり満開状態の木に出くわしました。
↑ヤエカンコウかな。
写真中央アタリにメジロがいるのですが、
見えますでしょうか。
上の方の花を転々と飛び回りながら、蜜を吸っていました。
鳥たちは良く知っていますね。
園内には35品種、約550本の梅があるそうで、
品種名の札が立てられているものと無いものがあります。
↑品種不明
強い香りを放っていた白梅。
↑シダレハクバイ(枝垂れ白梅)
つぼみがポンポンにふくらんで、咲き始めているところ。
↑オウシュク(鶯宿)
確かに、ウグイスがとまっていたら絵になる感じ。
↑トウジウメ(冬至梅)
少し小ぶりで可憐な白梅。
↑キナジク(黄軸)
名前の通り、枝の部分が黄色っぽく見えます。
↑よく咲いているエリアは、こんな感じ。
↑オオサカヅキ(大盃)
色の濃さは「鹿児島紅」のようにも見えます。
美しい紅色、抱え咲きで、
「これぞ紅梅」と言いたくなるようなたたずまいです。
↑カンコウバイ(寒紅梅)
オオサカヅキより少し薄めの紅色で、
花びらの数も多いようです。
↑品種不明
ヤエカンコウかな。
カンコウバイと同じぐらいの色合いですが、
八重咲きの花びらが波打って、やわらかい印象の花です。
↑品種不明
薄紅色の花びらの数が多く、小さな野バラのような雰囲気があります。
↑ヨウロウ(養老)
という札になっていましたが、
少しグラデーションが入ったピンクの八重咲き。
(本来、養老は薄ピンクの一重咲き)
『枕草子』の中で、
清少納言は「木の花は濃きも薄きも紅梅」と記しているように、
紅梅には、独特の風情や美しさがありますね。
梅園の東南端は「展望の丘」になっていて、
晴れていれば、鞍ヶ池公園や足助、下山方面を見渡すことができます。
(この日はあいにくの雨模様で、あまり遠くまで見渡せませんでしたが)
↑「展望の丘」のベンチから東を望む。
↑こんな感じでベンチが並んでいます。
ほかにも緑の遊歩道があり、
ヤブツバキなどを楽しむことができます。
↑大きなヤブツバキの木。
豊田市によると、今年の梅の開花は例年並みだそうで、
取材時は全体的に2~3割の咲き具合でしたが、
3月1日からの梅まつりには、見ごろを迎えそうです。
取材日:2015年2月22日
平芝公園
愛知県豊田市平芝町5丁目
TEL:0565-34-6621(豊田市都市整備部公園課)
入園無料
◎「第12回 平芝公園梅まつり」
期間:平成27年3月1日(日)~3月15日(日)
※7日(土)、8日(日)は、苗木や五平餅などの販売、
お汁粉の無料サービス(午前10時から各日先着1000名)あり。
交通アクセス
○公共交通機関
名鉄三河線「梅坪駅」から南西へ約1km。
○車
東名高速道・豊田ICから北東へ約6km。無料駐車場あり。
- まころーど
- 名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。