3月も中旬を過ぎると、一気に春めいてきます。
今年は、早咲きでないスイセンをのんびり見たいなあと思い、
以前、いろいろな品種のスイセンが楽しめると聞いたことのある
「細口池公園」(名古屋市天白区)を訪ねました。
細口池公園は、
その名前の通り、ひょうたんの形をした細長い池を中心とした公園で、
4万2200平方メートルもあるそうです。
↑スイセンの案内板らしきものがありましたよ。
老朽化が進んでしまったためなのか、ほとんど読めません。
うっすらと読めたのは、スイセンの品種のようです。
・ニホンスイセン(白)
・ニホンスイセン(黄)
・マウントフット
・キングアルフレッド
・ジョンクイル
・ガーデンジャイアント
・ゼラニューム
・セルマラガロフ
・フォーチュン
管理する天白土木事務所に電話でお話をうかがうと、
5~6年前を最後に、球根を植えたり手入れしたりしておらず、
現在ではニホンスイセンのほかに数種類あることしか
わからないとのことでした。
スイセンの名所というのは過去の話のようですが、
実際は、今でも頑張って咲いてくれている花は多く、
充分楽しめました。
案内板の品種が現在もまだあるのかわからず、
また、案内板設置以降に植えられた品種もあるかもしれないため、
以下にご紹介するスイセンの品種はいずれも推測になります。
↑多分、アイスフォーリス。
白い花びらにレモン色の副花冠を持つ、カップ咲きの花。
ざっと見た感じ、園内で一番たくさん咲いているようでした。
↑アイスフォーリスは咲き進むと、次第に副花冠の色が薄くなっていくそうで、
多分、これはその過程にあると思われます。
↑アイスフォーリスを横から見たところ。
フリルがきれいです。
↑これは多分、キングアルフレッド。
花びら、副花冠ともに黄色のラッパ咲き。
↑横から見るとこんな感じ。
副花冠がとっても長く、「ラッパ咲き」に区別されるのがよく分かります。
↑おそらく、ガーデンジャイアント(黄色い花)と、スノーフレーク(白い花)。
ガーデンジャイアントは、黄色の花びらにオレンジ色の副花冠のカップ咲き。
スノーフレークは、花がスズラン、葉がスイセンに似ていることから、
スズランスイセンとも呼ばれます。
スイセン属と同じヒガンバナ科ではありますが、スイセンではありません。
↑これは、マウントフットかな。
↑まだまだつぼみもたくさん。
全体的に満開になるのは、4月に入ってからかもしれません。
↑これは…分かりませんでした。
副花冠がピンクっぽいスイセン。
ひっそりと一輪だけ咲いている風情が健気です。
↑こちらも、品種不明。
花壇の中央付近で、なかなか近づけないところに一輪だけ。
副花冠が大きく広がる「バタフライ咲き」の品種のようです。
ほかにも、春の訪れを喜ぶように、
いろんな花が咲いていました。
↑トサミズキ。
鈴なりに垂れ下がる黄色い花がかわいらしい。
↑ユキヤナギ
結構たくさん咲いていますが、まだまだつぼみも多く、
これから、より華やかになるでしょう。
そして、足元に目をやれば…。
↑オオイヌノフグリ、ヒメノオドリコソウ、ハコベラ。
ほかに、クローバー、タンポポ、ホトケノザ、ナズナ、カラスノエンドウなど、
春の草花もたくさん咲いていました。
↑モンキチョウかな。
ほかにも、ムクドリやハト、ヒヨドリなどが
あちこちうれしそうに歩き回っていました。
↑もう一押しで開花しそうなサクラ。
帰宅後、名古屋市のサクラの開花が確認されたとニュースで知りました。
あのサクラさん、もう咲いてるかな。
取材日:2015年3月21日
細口池公園
名古屋市天白区平針南1丁目
TEL:052-803-6644(名古屋市/天白土木事務所)
交通アクセス
○公共交通機関
地下鉄・平針駅から市バスに乗って「平針上ノ池」まで約6分、下車すぐ。
○車
名古屋第二環状自動車道・鳴海ICから北東へ3km弱。駐車場なし。
- まころーど
- 名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。