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コラム 花紀行

愛知県東海市「加家公園~大窪公園(ツバキの小径)」のツバキ

愛知県東海市「加家公園~大窪公園(ツバキの小径)」のツバキ

暖かい日が多いこの冬は、
早春の花も開花が早いようです。

愛知県東海市にある「ツバキの小径」でも、
多くのツバキの花たちに合うことができました。

↑園内マップ。

「ツバキの小径」は、
東海市役所から北に向かって続く数々の公園のうち、
大窪公園と加家公園にまたがる約1.5キロの散策路。

↑まずは、市役所のすぐ北にある大池公園の駐車場に車を置いて、
 このウェーブブリッジを渡ります。

↑ずーっと、北に向かって続くツバキの小径。
 ツバキの並木が途切れたなと思ったら、
 「ツバキの小径」の標識を探せば、すぐにツバキ並木が見つかります。

↑結構距離があるのと、立体的な橋を2つも渡りますので、
 ドリンクやおやつを持って、歩きやすい靴で行くことをお薦めします。

このツバキの小径には、
200品種、約690本の大小のツバキが植栽されており、
それぞれ品種名の立て札が添えられています。

ここからは、開花していたツバキたちを抜粋してご紹介していきますね。
まずは小さめの白いツバキたちから。

↑左上から順に
 胡白蝶(こはくちょう)、 白玉(しらたま)、
 毛利呼子鳥(もうりよぶこどり)、 宗旦(そうたん)。

次は、大きめの花を咲かせる白いツバキたち。

↑左上から順に
 白蓮峰(はくれんほう)、 瑞玉(ずいぎょく)、
 窓の月(まどのつき)、 袖隠(そでかくし)。

白蓮峰と袖隠は、珍しい八重咲きで、ふんわりと優しい雰囲気。
見ているだけで心が和みます。

次は、赤系の花たちです。

↑左上から順に
 一子侘助(いちこわびすけ)、 烏丸(からすまる)、
 紺侘助(こんわびすけ)、 雷(いかづち)。

いずれもサイズが小さいのに深い赤色をしており、
「ツバキ」であることのプライドのようなものが感じられます。

↑左上から順に
 緋縮緬(ひぢりめん)、 平成紅(へいせいべに)、
 竜宝(りゅうほう)、 美濃の誉(みののほまれ)。

↑左上から順に
 藻汐(もしお)、 明石潟(あかしがた)、
 菊月(きくづき)、 抱月(ほうげつ)。

続いて、ピンク系いきます。

↑左上から順に
 紅侘助(べにわびすけ)、 淡侘助(うすわびすけ)、
 尾張侘助(おわりわびすけ)、 太郎冠者(たろうかじゃ)。

小さな侘助系のツバキたち。
太郎冠者は侘助の親に当たる品種だそうで、有楽(うらく)椿とも呼ばれています。
みんなよく似ていますね。

↑左上から順に
 寿郎庵(じゅろうあん)、 賜宝花(しほうか)、
 小公子(しょうこうし)、 早春花(そうしゅんか)。

次は、白からピンクのグラデーションが美しいツバキたち。

↑左上から順に
 美保の月(みほのつき)、 三浦乙女(みうらおとめ)、
 春曙光(しゅんしょこう)、 貴婦人(きふじん)。

↑左上から順に
 桜蘭(ろうらん)、 常連の春(じょうれんのはる)、
 春月庵(しゅんげつあん)、 乙姫(おとひめ)。

本当に、うまいこと名前を付けるなあと感心してしまいます。
続いては「覆輪」と呼ばれるツートンカラーのツバキたちです。

↑左上から順に
 玉の浦(たまのうら)、 参平椿(さんぺいつばき)、
 日本の誉(にほんのほまれ)、 覆輪侘助(ふくりんわびすけ)。

ここらで変わり種。
雄しべが小さな花弁のようになって、
中央にぎゅっと集まった「唐子咲き」のツバキたちです。

↑左上から順に
 白卜半(しろぼくはん)、 桃色卜半(ももいろぼくはん)、
 式部(しきぶ)、 卜半(ぼくはん)。

続いて、絞りや斑の入った品種たち。
結構たくさん咲いていました。

↑左上から順に
 唐錦(からにしき)、 顔好鳥(かおよどり)、
 絵日傘(えひがさ)、 通い鳥(かよいどり)。

↑左上から順に
 日暮(ひぐらし)、 草子洗(そうしあらい)、
 吾妻絞(あづましぼり)、 久寿玉(くすだま)。

↑左上から順に
 天が下(あまがした)、 蜀紅(しょっこう)、
 義司(よしつかさ)、 沖の浪(おきのなみ)。

↑左上から順に
 大虹(おおにじ)、 慶雲(けいうん)、
 荒獅子(あらじし)、 清緋(せいひ)。

絞りの入り方や、咲き方の違いを見つけるのが楽しくて、
時間が経つのも忘れるほどでした。

まだ咲いていなかったけど、
葉っぱの形が面白かった「孔雀椿」や「金魚葉椿、「受杯」など、
すごく興味を引かれた品種もあったので、
近いうちに再訪したいなと思いました。

結構距離が長いこと(片道1.5キロ、往復3キロ)と、
アップダウンがあることを覚悟していけば、
途中に点在する東海市出身の偉人・細井平洲の案内板で勉強もできて、
変化に富んだ、楽しい散策になると思います。

取材日:2016年1月16日

DATA

加家公園・大窪公園

愛知県東海市荒尾町中切1
TEL:052-603-2211(東海市・花と緑の推進課)

入園無料。

交通アクセス

○公共交通機関
 名鉄常滑線「太田川駅」から、らんらんバス(1乗車100円)に乗って「大池公園」下車。
○車
 西知多産業道路・加家ICから東へ約1キロ。
 ◎無料駐車場有り(大池公園駐車場が便利)。

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。