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コラム 花紀行

愛知県東浦町「東浦知多IC周辺」のナノハナ

愛知県東浦町「東浦知多IC周辺」のナノハナ

桜の便りも聞かれるようになり、
春めいた季節がやって来ました。

この時期、
一面のナノハナ畑が楽しめる所があると聞き、
愛知県東浦町を訪ねました。

場所は、
知多半島道路の「東浦知多IC」を降りてすぐの田園地帯。

周辺に駐車場はないので、
ゆっくり景色を眺めながら散策するなら、
東浦町運行バス「う・ら・ら」(1乗車100円)
利用が便利です。

↑「う・ら・ら」の「インター南」バス停。

ここからインター方面に歩き、
「東浦知多インター」交差点で左折(南下)。

この道は少し上り坂になっていて、
「見晴らし坂」という看板が立っています。

しばらく歩いて振り返ると…。

↑まだ咲きかけの畑と、すでに満開の畑で
 色合いに違いがあるものの、
 話に聞いていた通り、
 ナノハナ畑が広がっていました。

東浦町の農政課の方によると、
広さは約3万2000平方メートルあるそうです。

↑咲きかけのナノハナたち。

↑まさに「ほころびかけ」といったところ。

↑つぼみのお付きを従えた
 お姫様のような花。

↑満開の畑は、
 インターの交差点西側の一角。
 「知多半島 花半島 花いっぱい運動展開中」
 の看板が立っていました。

近づいてみると、
曇天に、浮き上がるような黄色。

↑「わあ~、きれい~」思わず声が出てしまいます。

むせかえるような花の香りと、
「ぶん、ぶん、ぶん…」という音。

そう、
たくさんのミツバチが飛び回っているのです。

↑体が小さい上に、動いているので
 大変わかりにくいのですが、
 この写真の中だけでも
 ざっと20匹のミツバチがいます。

こんなにたくさんのハチが目の前にいるのに、
みんな花に夢中で、ちっとも怖くありません。

↑ミツバチのアップ。
 大きな密団子を足に付けて、
 とっても忙しそうに、ごそごそと動いています。

↑終わりかけのナノハナは、
 花びらが白く脱色するんですね。
 初めて知りました。

そして、花が終わった後は、
菜種油の原料となる「種」になっていきます。

この辺りのナノハナ畑は、
地元の生産者によって栽培されており、
搾取された菜種油は、
町のふるさと納税の特典などで
入手できるそうです。

↑道ばたには、ホトケノザの群生。

↑ヒメノオドリコ草や、ツクシも。

↑3月末から4月20日が見ごろとのこと。
 一面の黄色い絨毯が楽しめるのは、
 4月上~中旬かな。

見る人の心を浮き立たせてくれて、
ミツバチの命を支え、
菜種油として人の食生活にも役立ってくれる…。
(その上、つぼみや若い茎・葉は食用にもなる…)

ナノハナが
人間や虫たちにとって
ありがたい植物なんだということを
しみじみと感じた日でした。

取材日:2017年3月25日

DATA

知多半島道路「東浦知多IC」周辺のナノハナ畑

愛知県東浦町
TEL:0562-83-3111(東浦町農業振興課)

交通アクセス

○公共交通機関
JR武豊線「緒川」駅(東口)から東浦町運行バス東ヶ丘線「東ヶ丘マルス」行きに乗り、「インター南」下車
○車
知多半島道路・東浦知多IC降りてすぐ。
※駐車場なし。

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。