梅雨らしくない晴天が続く中、
「時期だし、近場のアジサイを見に行ってみようか」と、
名古屋市千種区にある「茶屋ヶ坂公園」を訪ねました。
千種区の花に制定されているアジサイは、
区内の各所で植栽が進められており、
最もたくさん見られるのが、
この茶屋ヶ坂公園です。
区の土木事務所の方によると、
「5000株以上はある」とのことで、
名古屋市内最大級のアジサイ園ということになります。
↑公園東側の道路からの景色。
この一角は遊具もある児童園となっていますが、
ここだけでも、かなりたくさんのアジサイが咲いてます。
児童園を抜けて、
散策路を西に向かって進むと、
メーンのアジサイの植え込みが見えてきました。
↑まるで、アジサイの海です。
茶屋ヶ坂公園は小高い丘にあるため、
斜面の部分に植えられているアジサイは、
立体感があって、迫力を感じます。
↑アジサイの案内板を見つけました。
園内で見られるアジサイの分類について
わかりやすく解説してあります。
それぞれのアジサイには、
品種の札が立っているものも所々ありますが、
品種札のないアジサイも多いので、
細かいことは気にせずに、花の美しさを楽しみました。
↑「ウズアジサイ」という札が付いていた花。
丸っこい花びらがくるんくるんと渦を巻いているように見えて
かわいいですね。
↑鮮やかなショッキングピンクのアジサイ。
ちょっと小ぶりだけど、きれいです。
↑パステル系。
微妙で優しい色合いに、心癒されます。
↑白色系。
昨今、園芸家に人気の高い「アナベル」っていう品種かな。
小さな花がこんもりと集まっている様子がかわいらしい。
↑これは…。木陰を好むヤマアジサイ(ガク咲き)かな。
太陽の光と熱を一身に浴びて、暑さのためか、
周りの装飾花がだら~んと下がってしまっています。
(人間なら熱中症なんじゃないでしょうか?
すぐにでもお水をあげて
涼しいところに連れて行ってあげたくなりました。)
↑日陰に咲いていた、ガク咲きのアジサイ。
一つ前の写真のアジサイも、
本来はこんな感じのはずなんですよね。
「茶屋ヶ坂公園あじさい研究会」の方のお話では、
今年の5~6月は例年と比べて雨が少なく、
花が小さかったり、発色不良だったりと、
アジサイの咲き方にも影響しているそうです。
「雨がしっかりと降ってくれれば、
本来の美しさを見せてくれるようになるんでしょうけどねえ」
と、園内のアジサイに水をやりながら、空を見上げていました。
見ごろは6月20日の前後1週間で、
7月上旬ごろまでは楽しめるのでは、とのことでした。
↑気持ちの良い、アジサイ園の散策路。
↑紫色のガクアジサイ。
まだ咲いていない真ん中の両性花のつぼみが
小さな飴玉みたいに見えます。
↑真ん中の両性花が咲ききって、
周りの装飾花が下を向きかけているヤマアジサイ(ガク咲き)。
装飾花の色からして、「ベニガク」と呼ばれる種類でしょうか。
↑咲き始めの、ピンク色のアジサイ。
花びらが少しずつ色付いていく様子がよくわかります。
初々しくて、大切に見守りたくなりますね。
↑てまり咲きの、きれいなピンク色のアジサイ。
イラストなどで、よく見かけるタイプですね。
↑「散策の小径」案内図。
地下鉄の茶屋ヶ坂駅からほど近く、
閑静な住宅街にある茶屋ヶ坂公園は、
広さ9.68ヘクタールと結構広く、
アジサイ園のほか、池や涼やかな木立の散策路、
展望台もあります。
↑斜面の木立を抜ける散策路では、
ちょっとした山歩き気分も味わえます。
まるで高原のような雰囲気で、
結婚式の前撮りに訪れるカップルも
結構いらっしゃるそうですよ。
高台になっているということもあってか、
数年前に地元の方々が協力して行われた調査では、
名古屋の市街地より、3℃ほど気温が低かったそうです。
取材日は晴天で、日中はとても暑かったのですが、
木陰で、お弁当やおやつを広げてくつろいでいる
女性グループや家族連れを見かけました。
とっても気持ちよさそうで、
うらやましかったです!
今回は、
少雨のせいで少し元気のない
アジサイの紹介となってしまいましたが、
その残念な状況を補って余りある魅力が
この公園にはありました。
雨が増えると予測されている6月下旬には、
生き生きと咲き誇るアジサイたちが
本来の美しさを見せてくれると思います。
取材日:2017年6月17日
茶屋ヶ坂公園
名古屋市千種区揚羽町1丁目
TEL:052-781-5211(千種区役所土木事務所)
交通アクセス
○公共交通機関
地下鉄名城線「茶屋ヶ坂」駅から南へ約400m。
公園の西側には市バス「赤坂」バス停が、北側には「霞ヶ丘」バス停がある。
○車
名古屋高速・東片端JCTから東へ、約6km。
※駐車場なし(周辺に一般のコインパーキング有り)。
- まころーど
- 名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。