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コラム 花紀行

岐阜県各務原市/国営木曽三川公園「木曽川水園」のキキョウ

岐阜県各務原市/国営木曽三川公園「木曽川水園」のキキョウ

毎日暑い日が続き、
季節はすっかり夏ですね。

目だけでも涼しくなろうと、
今回は水辺の花たちを訪ねて、
岐阜県各務原市にある「木曽川水園」へ行ってきました。

木曽川水園は、
国営木曽三川公園、
岐阜県営公園(世界淡水魚園・水族館)自然共生研究センター、
水辺共生体験館、
岐阜県水産研究所、
東海北陸自動車道の川島パーキングエリア及びハイウェイオアシス
からなる複合型公園「河川環境楽園」の園内にあります。

河川環境楽園の東端、
一般道から行ける一番大きな中央駐車場側(第1ゲート)から、
園内へ入りました。

入ってすぐのところには
淡水魚園水族館「アクア・トト・ぎふ」や、観覧車もあります。

↑世界淡水魚園「オアシスパーク」を流れる水路。
 水路沿いにはミソハギなどの水辺の花が咲き、
 子ども用遊具や売店、飲食店が点在します。

おいしそうな飲食店や、
水遊びする家族連れを横目に、
オアシスパークを抜けると、
お目当ての木曽川水園に着きます。

↑ノカンゾウやミソハギが咲く川岸。
 先ほどの水路とは明らかに趣が違います。

↑ミソハギのアップ。
 よく見ると、とってもかわいらしい花ですね。

園内にある「自然発見館」では
月ごとの「木曽川水園の花暦」が置いてあるので、
散策前に立ち寄ると良いでしょう。

↑幅が広くなり「川」となった水路には中州があり、
 木道で散策できるようになっています。

↑ナツズイセン。
 薄いピンクの花びらと、
 しゅっと伸びた茎が涼し気です。

↑オミナエシも咲き始めていました。
 このベニシジミさん、お食事に夢中で、
 近づいても逃げませんでしたよ。

↑こちらはオトコエシ。
 まだつぼみです。
 オミナエシより若干遅れて
 白い花を咲かせるそうです。

↑カワラナデシコ。
 結構たくさん咲いていました。
 「花暦」によると、6月上旬から咲いているようですが、
 まだまだつぼみもたくさん付いていましたので、
 見ごろの長い花なのでしょう。

↑白いカワラナデシコ。
 草陰に隠れてほんの少しですが、濃いピンクの個体もありました。

↑紫色の星形の花の群れを発見。
 お目当てのキキョウです。
 群れているのにどこかはかなげで、
 涼を誘う風情に魅力を感じます。

↑岸に戻って小径を歩いていると、
 またまたキキョウの群れ。
 今度は、ヤブカンゾウとのコラボレーションです。

↑ヤブカンゾウ。
 ユリ科の多年草。
 鮮やかなオレンジ色が、
 キキョウの紫色と良いコントラストになっています。

↑この群生には、白いキキョウも。

↑ハチさんが、吸い寄せられるように飛んできました。
 近くに養蜂場があるようです。

↑白いキキョウにも、
 ハチさんが潜り込んでいました。

スタッフの方のお話では、
今年は夏の花の開花が少し早めだったそうで、
ユリ類やキキョウはもう盛りを過ぎたとのことでしたが、
十分楽しめました。

ほかにも、
スイレンやガマノホ、オカトラノオなど、
様々な花を見つけることができましたよ。

川べりといえど暑いは暑いのですが、
所々に木陰もあり、
鳥の声や蝉時雨を聞きながら
川の流れや花たちを眺めていると、
流れる汗のことも忘れてしまいます。

ただし、熱中症は怖いので、
散策の際は必ず飲み物を携帯しましょう。

休憩には、
すぐ近くにある「水辺共生体験館」(入場無料)がお薦め。
大がかりな模型を使って川の仕組みが学べるコーナーや
世界の川の映像が楽しめるシアターがあり、
エアコンが効いた室内でのんびりと過ごせます。

取材日:2017年7月22日

DATA

国営木曽三川公園「木曽川水園」

岐阜県各務原市川島笠田町
TEL:0586-89-7023(木曽川水園・自然発見館)
※「木曽川水園・自然発見館」は入館無料、
6~8月は9時30分~19時開館(9~2月は~17時、3~5月は~18時)
8月は無休(8月以外は毎月第2月曜日と12/31、1/1休館)

交通アクセス

○公共交通機関
名鉄各務原線「新那加」駅から各務原市ふれあいバス(川島北部線、大人1乗車100円)に乗り、「河川環境楽園」下車。
【土日祝日のみ】名鉄「岐阜」駅またはJR「岐阜」駅から岐阜バス(川島倉庫行き)に乗り、「河川環境楽園」下車。
○車
東海北陸自動車道・川島パーキングエリア(一宮木曽川IC-岐阜各務原IC間)からすぐ。
※一般道からのアクセスは、
・名古屋方面から→名岐バイパス「西島町5丁目」交差点右折、
県道150号で北へ約5km。
・岐阜市中心部から→国道21号経由で南東へ約30分
※大型無料駐車場有り。

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。