昼の長さがずいぶん短くなって、
コートが手放せない季節になりました。
花好きにとって端境期ともいえる晩秋は、
終わりかけの秋の花や、咲き始めの冬の花を
探す楽しみもあります。
今回は、花との出合いを求めて、
愛知県豊田市にある西山公園へ行って来ました。
↑西山公園の案内看板。
前情報として、
入り口近くにある管理事務所前の
カスケード(階段状に流した水の流れ)の左右に
皇帝ダリアが植えられていると聞いていたので、
まずはそちらへ。
↑うすピンクの花が咲いているのが見えます。
その向こうは日本庭園になっていて、
紅葉がきれいですね。
スタッフの方のお話では、
カスケードの両側にある30メートルほどの植え込みに
10株ほどずつ植えられており、
全部で20株ほどあるのことです。
今年は
台風被害で株が倒れたり折れたりして、
例年と比べると、咲き具合もあまり良くないとも伺いました。
↑強い風にあおられても、
健気に耐える皇帝ダリア。
↑途中で折れ曲がった株の頂きに咲いていた花。
本来なら大人の背丈の倍ほどの高さで咲く花ですが、
目線の高さでじっくり観察できるのは、
ケガの功名でもいうのでしょうか。
↑これから咲く花たち。
↑この株は、比較的高く育つことができたようです。
つぼみがたくさん付いていますね。
暖かい天候が続いて、全部咲けるといいな。
2年前のこのブログでも書きましたが、
皇帝ダリアの花は晩秋が開花期でありながら、
霜に当たると枯れてしまうそうですので、
どうかこの子たちが咲くまでは霜が降りないよう
祈るような気持ちです。
↑スタッフの方に、
熱帯スイレンがきれいに咲いていると伺い、温室へ。
↑陽光を浴びながら、咲いていた熱帯スイレン。
鮮やかなピンクや紫色の花がキレイです。
水の中には、メダカもたくさん泳いでいました。
室内にあった温度計によると、室温は36℃ほど。
大体人間の体温と一緒ですね。
暑くはなく、ほんわかとあったかい、
居心地のいい空間です。
ほかに、
サボテンやベゴニア、ストレリチア(極楽鳥花)も
きれいでしたよ。
↑西山公園ご自慢のバラ園。
さすがにこの時期は花は終わってるかな、
と思ってのぞいたら…。
↑まだ咲き残っている花たちが
意外に多くてびっくり!
↑かぐや姫。
気品溢れる、濃い黄色のバラ。
香りもいいのです。
↑ローラ。
こちらは、「エレガント」という言葉がぴったり。
↑バラ園にあった案内板。
3500平方メートルの中に507品種1500株が植えられていて、
愛知県下で最多の品種を保有しているとあります。
これは、春にもう一度出直して来なきゃいけませんね。
園内にはほかに、
アジサイ園やクリスマスローズガーデン、
ショウブ園、ハス園、ツバキ園などがあって、
季節ごとに訪れる人を楽しませてくれるそうです。
↑椿園では、
ぽつぽつと咲き始めている木も。
↑散策路に咲いていた四季ザクラ。
↑温室の脇ではギョリュウバイも。
花の姿がかわいらしいので、
見つけるとつい嬉しくなってしまいます。
調べてみると、
花からは、殺菌力が強いことで知られる
マヌカハニーがとれるそうで、
葉っぱは薬用にもなるという、
何ともありがたい花でもあります。
↑市民花壇から東側の眺望。
公園周辺は「西山町」という地名の通り、
少し小高くなっているようで、
結構遠くまで見渡せました。
冬に向かう寒さの中でも、
健気に咲いている様々な花たちに
出合うことができた一日でした。
園内はアップダウンがありますが、
道は歩きやすく舗装されており、
手入れの行き届いた植物たちでいっぱい。
たっぷりと時間をとって、
のんびり散策したい場所です。
取材日:2017年11月23日
西山公園
愛知県豊田市西山町5-1
TEL:0565-31-2108(豊田市西山公園管理事務所)
※開園は午前9時~午後5時、毎週月曜と12月28日~1月4日は休園
交通アクセス
○公共交通機関
名鉄豊田線「上豊田」駅南または名鉄三河戦「豊田市」駅西口から
とよたおいでんバス藤岡・豊田線(加納経由)に乗って、
「西山公園」下車すぐ。
○車
東名高速・豊田ICから北東へ約6km。
※無料駐車場有り。
- まころーど
- 名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。