【本文】

  1. トップ
  2. コラム
  3. 花紀行
  4. 愛知県小牧市・小牧山城のサザンカ

コラム 花紀行

愛知県小牧市・小牧山城のサザンカ

愛知県小牧市・小牧山城のサザンカ

朝晩、吐く息の白さに
冬を実感する今日このごろ。

運動不足の解消をしがてら、
冬の花を楽しめる場所、
愛知県小牧市にある小牧山城へ行って来ました。

小牧山城は、
1563(永禄6)年に織田信長によって築城され、
小牧・長久手の合戦時には、
徳川家康と織田信雄の陣城となった山城です。

1927(昭和2)年に国の史跡に指定され、
徳川家から当時の小牧町(現・小牧市)に寄贈されました。

もともと天守閣のないお城だったそうで、
現在見られる山頂の天守閣風の建物は、
1968(昭和43)年に建設された模擬天守閣とのこと。
現在は「小牧市歴史館」になっています。

↑北駐車場側の入り口にある「土塁断面展示」。
切断した土塁の断面がそのまま見られるという
珍しい展示で、思わず見入ってしまいます。

↑小牧山山頂の標高は85.9メートル。
緩やかな登り道…というのでしょうが、
結構ふくらはぎに負担がかかり、
運動不足を実感しました。

地元ではお散歩コースになっているのでしょうか、
スタスタと歩いて行かれる年輩の人も多く、
中にはジョギングをしている人も!
皆さんの健脚ぶりに、感心してしまいます。

↑自分が今どの辺りにいるのかわかるように、
道中には、案内看板が点在しています。

↑大きなサザンカの木がある広場。
少しわかりにくいですが、
右手の木にピンクの花が、
その奥の木には白い花がたくさん付いています。

↑一重咲きのピンクのサザンカ。
両手を上げて踊っているような格好ですね。

↑一重咲きの白いサザンカ。
原種に近い品種かもしれません。
ピンクの花と同様に、なんだか伸び伸びとしています。

↑山の中腹にある稲荷神社近くで咲いていたサザンカ。
これは垣根の植え込みなどでよく見かける園芸種ですね。

↑下には花びらがたくさん落ちていました。
あまり人に踏まれる所ではないからか、
きれいなハートマークを保っています。

↑観音洞。
由緒書きの看板によると、
近くにある「間々観音」発祥の場所だそう。
四阿(あずまや)やトイレもあって、
一休みにちょうどいい場所です。
黄葉がきれいですね。

↑小牧山南にあるバス専用駐車場へ降りる道。
歩きやすく、階段状になっています。

↑バス駐車場口周辺には、
大きなヤブツバキの木がたくさん植わっています。

↑咲き始めていたピンクのヤブツバキの花。
ほかに、赤い花もありました。
手の届かない高さに咲いているところが、
またいいんです。

でも、咲いていたのは、全体のほんの一部。
ほかの木にも、どっさりとつぼみが付いていたので、
春にかけて、
この周辺はヤブツバキの花でにぎわうことでしょう。

↑山の南東側で咲いていたツワブキ。
晩秋の花ですが、まだまだ元気に愛想を振りまいていました。

↑八重咲きのスイセン。
こちらは少し早めのお目覚め。

↑西麓に広がる史跡公園で咲いていた四季ザクラ。
結構迫力があったので、
一瞬、寒さを忘れて見入ってしまいました。

最近、
公園なんかで四季ザクラを見る機会が増えたように思います。
花の少ない時期だから、目に付きやすいのかな。

↑コブシの花芽。
この姿でじっと厳しい冬の寒さをやり過ごすのかと思うと、
思わず「頑張れ」と声をかけたくなります。

無理のないペースでのんびりと散策したのですが、
下山したときには、うっすらと汗ばんでいました。

寒さの中でも元気に咲く花たちを探しながら、
なかなかいい運動ができて、気分爽快。

今度は、
ヤブツバキが咲きそろうころに、もう一度訪れたいな~。

その時は、
今回花探しでうっかり忘れていた
山頂の歴史館にも寄りたいと思います。

取材日:2017年12月16日

DATA

小牧山城

愛知県小牧市堀の内1丁目
※道を挟んですぐ南側に市役所があり、北側には警察署があります。
TEL:0568-76-1144(小牧市都市建設部みどり公園課)
※小牧山山頂に立つ小牧市歴史館は、午前9時~午後4時半開館、
木曜と年末年始(12月29~1月3日)休館。
入館料は、高校生以上100円、小・中学生30円。

交通アクセス

○公共交通機関
名鉄小牧線「小牧」駅から、名鉄バスまたは、
こまき巡回バスに乗って、「小牧市役所」下車すぐ。
※こまき巡回バスは、大人200円、小学生100円で1日乗り放題、
小児および65歳以上は無料。
※小牧駅から小牧山へは、徒歩約20分。
○車
東名高速・小牧ICから南東へ約1.5km。
※駐車場有り(最初の2時間無料、2時間以降は30分ごとに100円)。

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。