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コラム 花紀行

愛知県豊田市「西山公園」のツバキ

愛知県豊田市「西山公園」のツバキ

気象予報によると年末年始は冷え込むようですが、
暖冬の予測通り、暖かい年の瀬です。

暖冬の年はツバキの開花が早いのでは、
と当たりを付けて、
豊田市にある「西山公園」を訪ねてきました。
(名古屋地方気象台の発表はまだですが、
 静岡地方気象台は12月10日に、
 津地方気象台は12月13日に、
 今シーズンのツバキの開花を発表しています)

↑入り口にあった園内マップ。
 ツバキ園は正門からみると奥の方(東側)にありますが、
 管理事務所で「正門近くにある日本庭園のワビスケも結構咲いている」
 と聞き、まずはそちらへ。

↑日本庭園にあった「紅ワビスケ」。
 管理事務所の方のお話の通り、
 結構咲いています。

↑きれいなまま地面に落ちた花たち。
 何かのディスプレイのようにも見えますね。

↑「白ワビスケ」もたくさん咲いていました。

紅白ともに、つぼみもたくさん付いていて、
見応えがありました。

期待に胸を高鳴らせながら、
今度は「ツバキ園」へ。

↑「ツバキ園」です。
 早速、紅ワビスケが満開(?)です。

↑「秋一番」。
 いかにも早咲きの品種らしい名前ですね。
 この木には、色違いの花がいくつも咲いていました。
 白地に紅絞りが入るのが基本色ですが、
 枝によって色の出方が異なる(安定しない)ケースが多いようです。

↑「花の扉」。
 白地に細かい紅色絞りが繊細です。

↑「紅乙女」。
 調べてみると、読み方は「こうおとめ」。
 1859年の『椿伊呂波名寄色附』にも載っている古い品種だそうです。

↑「紅荒獅子」。
 獅子咲きの華やかなツバキ。
 紅乙女同様、古い品種だそうです。
 

↑名札がなかったけど、これは「弁天神楽」かな。
 葉っぱにも花びらにも斑が入っていて、
 立体感があります。
 

↑これも名札が見当たらず。「西王母」かな。
 慎ましやかな雰囲気の中にも、凛とした強さを感じますね。

↑こちらはサザンカ。
 同じツバキ科ということで、
 ツバキ園にはサザンカも数種類植えられています。

 この2つがサザンカというのは、
 花びらがバラバラに下に落ちていたのでわかりました。

 咲いているところを見るだけでは、
 ツバキかサザンカか、なかなか見分けられないものもありますよね。

ツバキ園では、
半数ほどの木で開花が見られたように思います。

早咲きのものが多いとはいえ、
今の時期としては、結構たくさん見られたのではないでしょうか。

↑ツバキ園のすぐ奥にあった「クリスマスローズガーデン」。
 説明板を見ると、約1000株植えられているそうです。

 クリスマスローズって、
 名前と違って春にならないと咲かないイメージがあったのですが…。

↑なんと、ほんの数株ですが、咲いていました(写真右)!
 これも暖冬の影響でしょうか。

 左の写真は、ガーデン内で咲いていた「スノードロップ」です。
 開花期は2~3月とされています。

 ここだけ見ていると、季節はすっかり春ですね。
 (すぐ近くの土手ではホトケノザがたくさん咲いていました)

↑園内に咲いていた「ソシンロウバイ」と「フユザクラ」。
 ソシンロウバイは、ほんの数輪咲き始めたばかり。
 フユザクラは、秋から引き続き咲いているという感じ。

ほかに、
バラ園にも咲き残りのバラの花がちらほら。

冬だというのに、
思いのほか、彩り豊かな花たちに出合うことができました。

ほかにもまだまだ「今」ならではの発見があるかもしれません。

園内にはほど良いアップダウンがありますが、
道は歩きやすく舗装されているので、
ウォーキングコースとしてもお薦めです。

熱帯植物が栽培されている「温室」もあるので、
寒い日も安心ですよ。

取材日:2018年12月24日

DATA

西山公園

愛知県豊田市西山町5-1
TEL:0565-31-2108(豊田市西山公園管理事務所)
開園:午前9時~午後5時、毎週月曜と12月28日~1月4日は休園

交通アクセス

○公共交通機関
名鉄豊田線「上豊田」駅南または名鉄三河戦「豊田市」駅西口から、とよたおいでんバス藤岡・豊田線(加納経由)に乗って、「西山公園」下車すぐ。
○車
東名高速・豊田ICから北東へ約6km。
※無料駐車場有り。

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。