16日に名古屋地方気象台から
「東海地方が梅雨入りしたとみられる」と発表があり、
平年(6月6日ごろ)より21日も早い梅雨入りとなった今年の5月。
まだまだ初夏の爽やかさが続くと思っていたのに、
もう梅雨入りなんて、とかなり困惑しています。
(梅雨の時期は秋に再検討され、修正されることがあります)
最近は気候の予測がつきにくく、
花も種類によっては開花が早かったり例年通りだったり、
なかなか見ごろの花を探すのが難しくなっています。
非常事態宣言中ということもあり、
近場で密にならず、さっと行ける場所を探していたら、
愛知県蟹江町の佐屋川創郷公園で
そろそろハナショウブが咲き始めていると聞き、
行ってきました。
佐屋川の景観を生かして整備された佐屋川創郷公園には、
水郷文化の拠点を表すモニュメントのほか、展望台や町立図書館があり、
穏やかな川の流れを見ながらのんびりと散策できる公園です。
目指すハナショウブ園は、図書館の南側にあります。
↑上から見たハナショウブ園。
結構こぢんまりとしていますね。
↑すぐ近くには滝のような水の流れもあって、
風情があります。
↑奥まで歩いて行って、
最初に見下ろした地点を振り返ったところ。
あずまやの上にハトが3羽ほどとまっています。
↑まだそれほど咲いていないと聞いていましたが、
結構咲いていましたよ。
(もちろん、つぼみもたくさんありましたが)
↑いろいろな品種が咲き乱れています。
↑斑入りの赤紫色の花が固まって咲いていました。
↑背比べでもしているようですね。
伸び伸びと育っていて、微笑ましいです。
蟹江町の担当の方のお話では、
品種は厳密に管理していないが、
伊勢系、肥後系、江戸系のハナショウブ
約1,000株が植栽されているとのこと。
一つひとつのお花の顔をよく見てみましょう。
↑江戸系に多い、平咲きのハナショウブ。
共に赤紫色ですが、絞り入りと、単色があります。
↑真横から見たところ。
花びらがピンと真横に張っていたり、
少し垂れていたりします。
↑肥後系に多い、ゴージャスなハナショウブ。
花びらがフリフリしていて、重そうです。
↑伊勢系に多い、垂れ咲きのハナショウブ。
花びらの先がちりめん状になっています。
白地に紫の絞りが入っている花と、
紫地に白の絞りが入っている花。
対になっているようで、面白いですね。
↑もう何系か、全くわかりませんが、
形や色の入り方が面白かった花たち。
↑こちらはピンクのグラデーション系。
たおやかな雰囲気です。
こぢんまりとしたハナショウブ園ですが、
結構多彩ですね。
↑ハナショウブの葉にとまって、交尾していたトンボのカップル。
見方によっては、ハート形にも見えますね。
体色などから、アオモンイトトンボだと思われます。
↑公園のすぐ南側を近鉄が通っていて、
通り過ぎる電車がよく見えます。
↑佐屋川越しにハナショウブ園を見たところ。
川には魚もいるようで、
たまに水面から跳ね上がる魚が見られます。
釣りをしている人は見かけませんでしたが、
「釣り料金1000円 佐屋川養漁場」という
看板が立っていました。
↑公園内には、ほかにもいろんな花が咲いていました。
左:テイカカズラ、右:サツキ(推定)。
↑斜面の草むらも「ワイルドフラワーガーデン」状態。
ヤグルマギクやヒルザキツキミソウ、アラゲハンゴンソウなど、
色とりどりの花が咲いていました。
(品種名はいずれも推定)
途方に暮れるほど広くはなく、
人と密になってしまうほど狭くもなく。
穏やかな佐屋川の流れのほとりで、
時期が来たらちゃんと咲く花たちを眺めながら、
心落ち着けるひと時を過ごすことができました。
心おきなく花を楽しめる日々が戻りますように。
新型コロナウイルスの一日も早い終息を祈ります。
取材日:2021年5月22日
佐屋川創郷公園
愛知県蟹江町大字蟹江新田字札中地周辺
TEL:0567-58-1360(蟹江町観光協会)
※入場自由
交通アクセス
○公共交通機関
近鉄名古屋線「蟹江」駅からコミュニティバス(お散歩バス)のグリーンコースに乗って(約7分)「図書館」で下車すぐ。
◯車
東名阪自動車道・蟹江ICから西尾張中央道経由で、南に約2キロ。
※駐車場有り(図書館と共用)。
- まころーど
- 名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。