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コラム 花紀行

愛知県高浜市・稗田川沿いのヒガンバナ

愛知県高浜市・稗田川沿いのヒガンバナ

厳しい残暑が居座る中、
朝晩は少しずつ空気が涼しくなってきて、
季節は徐々に秋へ移り変わろうとしています。

9月に咲く花として、
比較的すぐ思いつく赤色や白色のヒガンバナですが、
ピンク色や黄色のヒガンバナが咲く場所があると聞いて、
愛知県高浜市を流れる稗田川(ひえだがわ)沿いを訪ねてきました。

高浜川水系の稗田川は、
安城市、高浜市、碧南市を流れる
延長約5.4キロメートルの二級河川。

近年は、
カラフルなヒガンバナが咲く川として、知名度が上がってきています。

↑川沿いに設置された「川のみち」看板。

↑散策の目安に、距離が書き込まれたマップも。
川沿いには散策路が整備されているため、
ヒガンバナを見ながら散策を楽しめます。

目当てのヒガンバナは、
高取ふれあいプラザ(高浜市立高取公民館)北にある
法響橋から南西方向に向かって、
中学橋~稗田橋~吉野橋の間に点在しています。

中でも花の数が多いのは、
法響橋~中学橋の南岸と、中学橋~稗田橋の東岸です。

ここのヒガンバナを管理育成している
高取まちづくり協議会の方のお話によると、
稗田川の「花と緑のふれあい公園」事業のために、
2010年~2017年で合計7万7500個の球根を植栽したのだそう。

今では自然分球が進み、
数十万株になっているのでは、ということでした。

花の色については、
少し変わった感じのヒガンバナをと、
最初は黄色のヒガンバナ(ショウキズイセン)の球根を植えたつもりが、
花が咲いてみれば白やピンクが混じっていたため、
育成に携わった人たちも驚いたそうです。

後に赤いヒガンバナの球根も植えたため、
交雑や交配戻りも進み、
まさに色とりどりの堤防となっているようです。

↑法響橋から西を見たところ。
左岸(南)に黄色のヒガンバナが目立ちますが、
右岸(北)にも点在しています。

↑中学橋の北岸から南岸を見たところ。
黄色にピンク色のヒガンバナが混在しています。
川面に花影が映ってきれいですね。

↑中学橋から稗田橋の方向を見たところ。
 

↑さらに南下して、稗田橋から吉野橋を見たところ。
所々、堤防上の道から土手の下に降りられるようになっています。

↑花の色によって見ごろの時期が若干ずれるようで、
見ごろの目安の案内がありました。

↑9月中旬ということもあって、
全体では黄色が多い印象ですが、
場所によっては、多彩な色が咲き乱れています。

 日光の当たり方によって生じる陰影も
 味わい深くて見入ってしまいます。

↑こんなに違う色のヒガンバナが入り乱れて
咲いている光景はなかなかお目にかかれません。
ピンク色や黄色が、全体の雰囲気を明るくしています。

↑こちらは夕陽を受けて輝くヒガンバナたち。

↑光のシャワーを浴びて喜んでいるようです。

近づいて撮影できたヒガンバナたちだけですが、
色分けして整理してみました。

↑クリーム色からレモン色、オレンジ色。

↑淡い桃色、ピンク色。

↑淡いオレンジ色からピンク色、赤色。

色とりどりに咲き乱れる花たちをみていると、
黄色やピンク色のショウキズイセンと赤いヒガンバナは、
同じヒガンバナ科に属しているのに、
かなり花の大きさが違うことに気づきました。

↑手前の赤色と、
奥のオレンジ色の花の大きさの違いにびっくり!
華やかなオレンジ色の花が、
こぢんまりとした赤色の花の3~4倍ほどの大きさに見えます。

また、
ショウキズイセンは1株に付いている花の数が
かなり多いようにも感じましたので、
特に多そうな固体で数えてみました。

↑写真左は12個の花を付けたヒガンバナ。
写真右の株には、なんと17個もつぼみが付いていました。
これが全部咲いたら、さぞかし豪華でしょうね。

ヒガンバナというと、
美しいけれど、どこか哀愁が漂う印象を持っていましたが、
これだけダイナミックで色とりどりの花たちを目の当たりにすると、
かなりイメージが覆って、明るい気分で楽しめます。

川の周辺には、
ほかにもたくさんの花や生物が息づいており、
とても癒やされました。

以下に、その一部をご紹介します。

↑昆虫たち。
左上から時計回りに
キアゲハ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、セリチョウ。
(いずれも推定)

↑水辺の花たち(1)。
左上から時計回りに
ニラ、ヒレタゴボウ、タマスダレ、
ゼフィランサス・エージャックス(タマスダレの仲間)。
(いずれも推定)

↑水辺の花たち(2)。
上から時計回りに
ガウラ、タカサブロウ、カワラナデシコ、コリウス。
(いずれも推定)

ヒガンバナが植栽されている範囲の散策路をぐるっと周ると
およそ2.7キロメートルほどありますが、
花を堪能しながら歩いたら全く疲れを感じませんでした。

周囲には公園や遊歩道もあり、
主役のヒガンバナだけでなく、名脇役たちの存在が
道程をとても豊かなものにしてくれたおかげでしょう。

ただし、
土手下の道はぬかるんでいる箇所があり、
まだまだ日差しもきつかったため、
訪れる際には、
歩きやすい靴を履いて、
水分を持参することをお薦めします。

心おきなく花を楽しめる日々が戻りますように。
新型コロナウイルスの一日も早い終息を祈ります。

取材日:2021年9月15日

DATA

高取地区の稗田川沿い

愛知県高浜市向山町1丁目周辺
TEL:0566-55-3894(高取まちづくり協議会/高取ふれあいプラザ内)
※入場自由(堤防散策路)

交通アクセス

○公共交通機関
名鉄三河線「三河高浜駅」東口から市内循環バスの高取コースに乗り、「高取ふれあいプラザ南」下車、北へ徒歩約2分。
◯車
国道23号線・高棚福釜ICから県道47号経由で西南へ5キロ弱。
※開花期の9月限定で、高浜高校西側の病院跡地に無料臨時駐車場有り。(高取ふれあいプラザの駐車場が空いていれば、駐車可)

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。

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