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コラム 花紀行

岐阜県美濃加茂市「ぎふ清流里山公園」のネモフィラ

岐阜県美濃加茂市「ぎふ清流里山公園」のネモフィラ

春から初夏へ向けて季節が進む中、
日中の最高気温が25℃を超える
「夏日」も増えてきました。

少し広い場所でお花を見て
爽やかな気分を味わいたくなり、
岐阜県美濃加茂市の「ぎふ清流里山公園」へ
ネモフィラのお花畑を見に行って来ました。

↑園内案内図。
開設面積が約107ヘクタールの
とても広い公園です。

東海環状自動車道・美濃加茂ICに隣接し、
ハイウェイオアシスの役割も併せ持つ同園の前身は
岐阜県が設置した「平成記念公園」(愛称:日本昭和村)。

2018年4月に、
入園無料施設としてリニューアルオープンしました。

園内には、
道の駅、ふれあい牧場、入浴施設、遊具広場ほか、
岐阜県内各地から移築してきたレトロモダンな建物、
陶芸や万華鏡、オルゴール作りなどを体験できる工房、
各種レストランやカフェなどが点在し、
老若男女が思い思いの目的で楽しめるようになっています。

↑懐かしい雰囲気の建物と豊かな緑の空間。

目指すネモフィラのお花畑は、
園中央部に位置するセントラルガーデンにあります。

↑星空のような、ネモフィラのお花畑の一部。
お花に囲まれて写真を撮れるように、
縦横に通路が巡らされています。

約2万4000株植えてあるとのことですが、
もっとあるように見えました。

↑少し近付いたところ。
透明感のある、澄んだ青色がキレイですね。

ネモフィラはムラサキ科の一年草で、
和名は「ルリカラクサ」というそうです。

↑遠目には青一色のようですが、
よく見ると濃淡があります。

↑数は少ないですが、
中には白い花も。

↑ほぼ満開状態でしたが、つぼみも。

↑足に蜜団子を付けたミツバチたちが
忙しそうに飛び回っていました。

↑ネモフィラ畑の北東方面には、
まだ咲き残っている菜の花畑が広がっています。

↑見ごろは過ぎていると聞きましたが、
ミツバチたちにとっては、
貴重な食料源です。

↑菜の花畑から見たネモフィラ畑。
日の光に反射して、
浮かび上がって見えます。

スタッフの方のお話によると、
ここ数年は春のお花畑として、
菜の花とチューリップ、ネモフィラを
エントランスガーデンとセントラルガーデンに展開しているそうですが、
今年は川の整備工事のためにエントランスガーデンが使えず、
チューリップのお花畑はとりやめたとのこと。

来年以降は、
またにぎやかなお花畑が期待できそうです。

↑お花畑の西側にある吊り橋。
渡っていくと真ん中辺りで少し揺れるので、
ちょっとしたスリルを味わえます。

↑お花畑の東側にある「旧旭村庁舎」に向かう階段。
両側にツツジが出迎えてくれているように咲いていて、
気分良く上れました。

↑さらに上がったところから見下ろすと、
先ほどとは違う品種と思われるツツジが満開でした。

↑ツツジの花は品種も多彩で、
園内各所にたくさん咲いていました。

ほかにも、
「白い花が各所で見ごろを迎えている」と聞いたので、
きょろきょろしながら園内を回っていると、
いくつか見つけることができました。

↑コデマリ(バラ科シモツケ属の落葉低木)。
風が吹くと枝がしなって、
ふわふわと揺れる様子がかわいらしかったです。

↑オオデマリ(レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木/
スイカズラ科で分類されることもあるそう)。

ぱっと見は小ぶりなアジサイのようにも見えますが、
よく見ると葉っぱの感じが違うので、区別がつきます。

名前はコデマリと似ているのに、
全く違う種類の植物なんですね。

↑アズキナシ(左)と、ハナミズキ(右)。

白い花と緑の葉の組み合わせは、
どんな形状の花も、
清々しさや可れんさがあって、
見ていて爽やかな気分になれますね。

園内では、
ほかにも色々な花が見られました。

↑ヤエザクラ(左)と、
ケンロクエンキクザクラ(右)。

ソメイヨシノはもう終わりましたが、
ヤエザクラはまだきれいでした。

左と右、同じように見えますが、
「八重」咲きと「菊」咲きで花びらの数が違うようです。

↑ハルジオン(左/推定)、モミジ(中)、シバザクラ(右)。

つぼみはピンク色なのに、
開花後は花びらが白色へ変わるハルジオンは、
ネモフィラのお花畑の周りにたくさん咲いていました。

新緑に映えるモミジの小さな赤い花は、
この時期に密かに楽しみにしている花の一つです。

キャンディーのような
かわいらしいツートンカラーのシバザクラは、
ふれあい牧場の近くで見かけました。

園内にはドッグランもあり、
一部の場所を除いてペットの入場も可能となっています。
マナーの良い犬連れの人も多く見かけました。

ふれあい牧場は、
引き馬での乗馬体験や、
ヒツジ、ヤギ、モルモット、ウサギへの
エサやりやふれあいを楽しむ子ども連れで
にぎわっていました。

20年10月には
隣接地にホテルが開業しているので、
のんびり泊まりでの滞在も楽しそうです。

心おきなく花を楽しめる日々が戻りますように。
新型コロナウイルスの一日も早い終息と
世界平和を心から祈ります。

取材日:2022年4月23日

DATA

ぎふ清流里山公園

岐阜県美濃加茂市山之上町2292-1
TEL:0574-23-0066
開園時間:午前9時~午後6時(3月~10月/11月~2月は午後5時まで)
※入浴施設「里山の湯」は午前10時~午後10時
定休日:3月~11月は無休(12月~2月は水曜定休)
※入浴施設「里山の湯」は無休
※入園無料(有料施設・体験あり)

交通アクセス

○公共交通機関
JR高山本線「美濃太田駅」北口からコミュニティバス(あい愛バス)「3公園路線」に乗り(約20分)、「ぎふ清流里山公園」停下車すぐ。
◯車
東海環状自動車道・美濃加茂ICから北東へすぐ。
※無料駐車場有り。

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。