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コラム 熱湯コラム「いで湯のあしあと」

愛媛・道後温泉

愛媛・道後温泉

 道後に行ってきました~!そう、あのドウゴです!!

 名古屋からは「外国」みたいな位置付けにある四国・・・しかし、「日本最古」と言われるだけに、いつかは足を踏み入れたいと思っていた憧れの温泉地。日本三古湯である有馬温泉(兵庫)、白浜温泉(和歌山)と並び、約3000年の歴史を誇る道後温泉。文献上では最も古いらしく、『風土記』、『日本書紀』そして『坊っちゃん』など、様々な文献に登場する。

 いやー・・・、しかし遠い。名古屋から東名阪に乗り、大阪、神戸を通過して中国地方へ。倉敷から瀬戸内海を渡り、やっとこさ四国に入ったと思ったら、ひたすら高松自動車道、松山自動車道を2時間ほど走り続ける。6時間ほど突っ走り、夕方道後温泉に到着した。

 松山市内をぬけ、温泉街にはいるとまず目につくのが、街のど真ん中に、「どどーん」とそびえ建っている、あの有名な「道後温泉本館」である。明治27(1894)年に建設、いや、建立(こんりゅう)(と言ったほうが適切な表現な気がする)された本館は、国の重要文化財に指定されている。

 そしてここは、公衆浴場なので、当然ながら誰でも入れる。観光客のみならず地元の老若男女が、時間を問わず入浴するものだから、1Fの「神の湯」はまるで「海の日」の内海ビーチのように、もしくは、プール開きのナガシマスパーランドのように、”イモ洗い“状態なのである・・・。

 今回宿泊したのは、「道後夢蔵(ゆめくら)」。3年前にリニューアルオープンしたこの旅館は、6部屋しかない。温泉街のちょっとレトロな雰囲気とは違って、どっちかというとデザイナーズマンションみたいな一室で、ここではちょっと時代錯誤な感じである。しかし、各部屋には、プライベートのバスタブがあり、目の前の道後温泉本館から直接、源泉の引き湯をしているという贅沢さ。早朝6:00には、本館屋根のてっぺんに位置する「刻(とき)太鼓」の音で目覚めると同時に、蛇口から惜しげもなく出る源泉でバスタブを満たし、本館全貌を眺めながら、朝風呂につかる・・・・・・あぁ~、なんてゼイタクなんだ。ここに住みたい。

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取材担当プロフィール

みなもといずみ
近場から遠出まで、行く先々に温泉マークを見つければすぐに飛び込んでしまうほどの温泉女。出張先ですら、温泉があればタオルとパンツを持ってでかけます。女である以上、温泉に癒される人生は永遠です。行き当たりばったりの旅が大好きな私のあこがれは、スナフキン。点々と旅を続けながらいで湯を求め、足あとを残していきたい!