そして、地元食材がふんだんに目白押しの夕食が始まる。
　自家製のさんざし酒にはじまり、地元で採れた山菜、無農薬野菜の煮物、取れたての岩魚塩焼き、飛騨牛（A5！）の瓦焼き・・・。『日本秘湯を守る会』に登録されている宿でしか飲めない、「秘湯ビール」（季節限定：さくら）を片手に、出てくる贅沢品を全て完食した。

　そして、再び露天風呂へ。
　ほろ酔い気分で湯につかりながら、まるで露天風呂のオリエンテーリングである。7種類の中で、翌朝入るお風呂のプライオリティをつける・・・・・・って、まだ入んのか！？

　翌朝、目覚めと共に、最も気に入った「槍見の湯」へどぼんとつかった。新穂高のひとつ、槍ヶ岳を見ながら入浴できるから「槍見館」。この広いお風呂も、目の前を流れる川のせせらぎや雄大な景色も、透き通るような空気も、全てひとりじめ。

　槍ヶ岳が朝日を煌々と浴びている。早春の心地よい風が素肌を通り抜ける。

　何よりも贅沢なのは、この絶景を前に、岩の上に立って素っ裸で仁王立ちできることかもしれない。（すみません、実際ほんとに仁王立ちしちゃいました。）

　そろそろ雪解けの季節です・・・。