

[名古屋市]
名古屋海洋博物館
学芸員 企画担当
山口 真一さん
名古屋海洋博物館[入場料]
大人・高校生…300円
小・中学生…200円
幼児…無料
※名古屋港水族館や南極観測船ふじとの共通券もありますので、ご利用ください。
お問い合わせ/名古屋港ポートビル
052-652-1111(代)
http://pier.nagoyaaqua.jp
市街地からほど近く、美しい眺めと人気の施設が並ぶ名古屋港。宮の渡しと呼ばれ現在の熱田区にあった江戸時代から、文化の重要な拠点として人々の暮らしと密接につながってきた場所です。そんな港の歴史や今の姿を伝える名古屋海洋博物館で、船や港の魅力を案内する山口さんにお話をうかがいました。
あまり知られていないが実はすごい!が多い名古屋港

名古屋はこんなにも海が近く、日本でも指折りの港を有しているにも関わらず、港町というイメージはあまり感じられません。それは名古屋港が横浜などと比べると歴史の浅い、若い港だからなんです。ただ、戦後の技術革新とともに発展してきた独自の経緯を持ち、港で使われている重機やテクノロジーは近未来を思わせるものもばかり。3月21日にリニューアルオープンを迎えるこの名古屋海洋博物館でも、そんな好奇心や冒険心をくすぐる展示を始め、船と人との関わり、そして名古屋港の歴史を伝えていければと考えています。
今年は当施設の開設30周年にもあたり、リニューアルに合わせ新しい機材も多く導入しました。例えば操船シュミレータは180度のモニターの前に立ち、船上さながらの臨場感を楽しめるすぐれもの。実際の操舵訓練にも使われるほど本物に近いため、船酔いする人が出るのではと今から心配しています(笑)。また、あまり知られていませんが、名古屋港の飛島コンテナ埠頭は現在、荷物の積み下ろしをほぼ無人で行えるようオートーメーション化されています。実は日本でも類を見ない最先端の技術が活躍し、名古屋のものづくりを支えているんです。その様子やクレーン操作も新しく体験していただけるようになりました。そんな“知ることの面白さ”を名古屋海洋博物館で感じていただければと思います。
国と国、世界を繋げる港 船の魅力も感じてほしい

名古屋港ポートビル展望室からの眺め
学生時代、学芸員にしては珍しく地理学を専攻していたため、港から繋がる世界は本当に興味深く、今の仕事は多くのワクワクを届けてくれます。また大型船や豪華客船が行き交う景色にも港ならではの魅力を感じます。間近で望む巨大船舶は迫力が桁違い。そんな船の魅力は4階で、造船技術や船での暮らしとともに紹介しており、こちらも見応え充分です。ぜひ生まれ変わる名古屋海洋博物館へお越しください。

ジオラマでは正面のモニターとMAP上のガイドランプで詳細に名古屋港を知ることができる。

コンテナを船に積み下ろす巨大なガントリークレーンの操作を体験できるシュミレータ。


- 名古屋海洋博物館ではペーパークラフトや3D立体カード作り教室を毎月開催。大人も一緒に楽しめるクラフト造船に挑戦してみよう!
- 「ペーパークラフト教室」
-
[費用]100円
[開催]毎月第4土曜日 - 「3D立体カードを作ろう」
-
[費用]100円
[開催]毎月第2土曜日 - ※予約不要、開催日13時~16時の間に名古屋海洋博物館にお越しください
2015年03月