
![[岐阜県関市] フェザーミュージアム スタッフ 佐藤 南美さん(21)](/system/wp-content/upimages01/travelmaster_56_1.jpg)
[岐阜県関市]
フェザーミュージアム
スタッフ
佐藤 南美さん(21)
フェザーミュージアム
営業時間/9:30~16:00
(最終入館時刻)
入館料/無料
休館日/毎週火曜日
※年末年始は休館
0575-22-1923
https://www.feather-museum.com/

刃物の町、岐阜県関市。世界から注目される鍛冶技術は外国人観光客にも人気です。そんな関市で創業して85年の歴史を持つ、フェザー安全剃刀株式会社の刃物総合博物館フェザーミュージアムを訪ねました。2016年にリニューアルオープンし、新たな刃物の魅力を伝えるミュージアムを、スタッフ佐藤さんの案內で紹介します。
身近にあふれる「切る」道具 刃物の町で体験する驚きの世界

エントランスのジャイアントフェザー
刃物はどこの家庭にもある本当に身近な道具です。何気なく使うことはあっても、その道具について深く調べたり考える機会はあまりありません。しかし、物を「切る」道具やそのメカニズムは実に奥が深く面白いものなんです。このミュージアムでは、「切る」をテーマに人々の暮らしに寄り添った刃物の歴史を、使いやすさと安全性を追求したフェザーの進歩とともに紹介しています。
関市で生まれ育った私もミュージアムに来るまで、どのような商品を作っているのか知らなかったのですが、剃刀を始め、爪切りや毛抜きなど、よく見たら家の中にはフェザー製品がいっぱい。来場される方もその身近さにまずは驚かれますね。歴代の製品や懐かしいCMもご覧いただけます。
2階は世界中の刃物や石器時代の道具の展示、物を切る原理・原則を知る体験コーナーなどがあり、子どもたちにも大人気。中でも世界中の「切る」映像を集めた3面マルチスクリーンは、思わず見入ってしまう面白さがあります。家族みんなで楽しんでいただけるのではないでしょうか。
世界に発信する刃物の文化 興味を持つきっかけに

1階展示スペースにはフェザーの過去製品から最新製品までがずらり。時代を物語る展示が楽しめる。
当館の向かいには関鍛冶伝承館があり、年始に行われる「打ち初め式」には多くの方が訪れます。私も何度か見たことがありますが、あの火花の飛び散る迫力は圧巻でした。他には刃物会館・直売所などもあり、市内のいたるところで関市の世界に誇れる文化を見ていただくことができます。最近は映画やアニメなど、様々なきっかけから刃物に興味を持って関を訪れる方も多いですね。
日常での利用や美容・理容、工業をはじめ、医療技術の発展にも今や欠かすことのできない刃物が培ってきた「切る」技術。さまざまな側面をもつことが面白さに繋がっていると思いますし、その事をもっと多くに人に知ってほしいと思います。深く知ると、道具を大切にしようという気持ちも生まれますしね。
そんな魅力が詰まったフェザーミュージアムに、ぜひ一度お越しください。


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見学の後は、フェザー製品のオリジナルグッズや新商品も購入することができます。
・サムライエッジホルダー(右)
替刃3個入…900円
・ピアニィ(中)
L ・ ML ・ MTセット…180円
・ピアニィ敏感肌(左)
フェイス用…300円
(価格はすべて税抜)
2017年12月