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[愛知県犬山市] 日本モンキーセンター 飼育技術員 山田 将也さん(31) サルを知ることは人を知ること 生態や行動から学ぶ地球環境

バックナンバー インタビュー一覧[愛知県犬山市] 日本モンキーセンター 飼育技術員 山田 将也さん(31)

[愛知県犬山市]
日本モンキーセンター
飼育技術員
山田 将也さん(31)

お知らせ

公益財団法人 日本モンキーセンター
TEL.0568-61-2327
http://www.j-monkey.jp/

●営業時間
~2月 10:00~16:00
●入園料
大人 800円/小中学生 400円
幼児(3歳以上) 300円
※遊園地(日本モンキーパーク)は別途料金がかかります

 飼育展示約60種900頭、世界でも珍しいサル類専門の動物園・日本モンキーセンターは、生きた霊長類の展示施設として世界最大規模を誇ります。見るだけでなく、自然環境の大切さを楽しく学べる同センターでは、今年もサルたちがたき火を囲む「たき火にあたるサル」を開催。今回は、その不思議な行動の秘密を飼育技術員の山田将也さんに教えてもらいました。

野生に近い行動や仕草 驚きの身体能力も見どころ

「たき火にあたるサル」は2月24日までの土・日・祝日に開催(11:30~14:00)※詳細はHPを御覧ください

「たき火にあたるサル」は2月24日までの土・日・祝日に開催(11:30~14:00)※詳細はHPを御覧ください

 毎年多くの方に見に来ていただいている冬の風物詩「たき火にあたるサル」は、1959年に発生した伊勢湾台風がきっかけで始まりました。

 当時サルたちは今の桃太郎神社(愛知県犬山市栗栖)の辺りで飼育しており、台風で木曽川に流れ着いた流木などを燃やしていたところ、火を怖がらず暖をとりにきた子猿がいたそうです。生き物の生態は、時に考えもしない驚きや発見を私たちにもたらしてくれます。ヒトに近い霊長類の行動はさらに興味深く、個性あふれる行動は見ていて飽きることがありません。

3つのエリアにまたがるモンキースクランブルでは、檻のない環境で自由に行き来するサル類の姿を見ることができる

 当園では動物たちの暇な時間を減らし、楽しくくらせるようにする環境エンリッチメントに力を入れており、野生に近い行動や仕草を見られるように、エサのあげ方にも工夫をしています。園内でひときわ目を引く「モンキースクランブル」でも頭上を自由に行き交う動物たちの姿を見ることができます。樹上でくらす動物たちの身体能力の高さを知っていただき、こうした展示をきっかけに動物の生息地にも興味を持ってもらえると嬉しいですね。

環境保全にもつながる研究 ワークショップで一緒に体験

動物の食性を知り、おやつを作ってサルたちに食べてもらう「飼育員と一緒におやつをつくろう!」※当日申し込み(予約不可・先着順)

動物の食性を知り、おやつを作ってサルたちに食べてもらう「飼育員と一緒におやつをつくろう!」※当日申し込み(予約不可・先着順)

 私は岐阜県可児市の出身で、小さい頃からここにはよく遊びに来ていました。動物が面白いと感じ、今の仕事を目指すきっかけとなった場所でもあります。周辺には自然があふれ、のんびりと過ごせる場所。お隣の寂光院は紅葉の名所として有名ですが、園内でも四季折々の美しい景色を見ていただけると思います。

 生き物の生態を研究し環境保全などに役立てることも当センターの重要な役割です。そのため研究を行う研究員との連携は欠かせません。研究会には一般の方も参加でき、楽しく学ぶ体験プログラムも用意していますので、ぜひ親子で挑戦してください。

 私が担当しているヤクシマザルの中には、本土のニホンザルには見られない「道具使用」をするサルがいて観察・研究をしています。こうした情報を広く発信できるよう、これからも取り組んでいきたいと思います。

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2019年01月

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