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[名古屋市守山区] 体感!しだみ古墳群ミュージアム (SHIDAMU)館長 松井 致也子さん(56) 古代の風景と共存する 志段味の新しいまちづくり

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[名古屋市守山区]
体感!しだみ古墳群ミュージアム (SHIDAMU)館長
松井 致也子さん(56)

お知らせ

体感!しだみ古墳群ミュージアム(SHIDAMU)
(名古屋市守山区大字上志段味字前山1367)
052-739-0520
https://www.rekishinosato.city.nagoya.jp/

営業時間/9:00~17:00
(展示室最終入場16:30)
入館料/無料
(展示室有料200円、中学生以下は無料)
休館日/月曜日(祝日の場合翌平日)、12/29~1/3
※古墳エリア、みはらし広場は入場可

 古墳といえば奈良県の明日香村などが有名ですが、名古屋市内でもおよそ200基もの古墳が見つかっていることをご存知ですか。その多くは守山区で発見され、歴史を伝える手がかりとして注目を集めています。こうした史跡と町の共存を考え整備が進む上志段味に先月誕生した「体感!しだみ古墳群ミュージアム」。今回は館長の松井さんにお話を伺いました。

66基もの古墳が見つかる 歴史の里、史跡の町

 ここ上志段味には市内の約1/3にあたる66基の古墳が確認されており、そのうち7基は「志段味古墳群」として国の史跡に指定されています。いずれも墓主は明らかになっていませんが、古墳時代前期の4世紀から終末期となる7世紀頃までの古墳が点在しており、大きさや形の異なる様々な特徴を見ることができるのはここならでは。まるで古墳図鑑を見ているようで、全国的に見ても珍しく大変貴重な場所です。

 埴輪や副葬品などからヤマト王権とも深い関わりがあったことが解っており、技術指導を受けつくられたと推測される前方後円墳なども見応え充分。こうした素晴らしい宝物が自分たちの町にあるということを、多くの方に知ってもらえる場が整備されたことは大変素晴らしいことだと思います。

百聞は一見にしかず 物語る感動の景色

展示室(写真左)には今にも動き出しそうな志段味大塚古墳の王を再現。様々な出土品の展示やアニメーションによる古墳群の成り立ち解説コーナーも面白い (写真右)こどもこふん

(写真左)「埴輪づくり」「勾玉づくり」「管玉ブレスレットづくり」体験をはじめ、古代生活体験プログラムや「歴里講座」なども開催されている (写真右)1階エントランスから2階に続く階段横に描かれた“SHIDAMU大壁画”

 当施設では志段味古墳群や古墳時代の暮らしを紹介する「展示室」や、埴輪づくり・勾玉づくりができる「体験活動室」を設けて歴史を知る面白さを伝えています。「こどもこふん」コーナーでは絵本や古墳つみきなどで楽しみながら学べるスペースも用意。カフェも併設していますので、この場所を拠点に古代の浪漫を感じる古墳めぐりに出かけてみてはいかがでしょうか。

 私のおすすめは志段味古墳群の中で最も大きく、ヤマトタケルと白鳥の伝説が残る「白鳥塚古墳」です。他にも「志段味大塚古墳」は当施設から近く、復元された古墳のため当時に近い姿を見ることができます。そして、ぜひ見ていただきたいのが東谷山の山頂にある「尾張戸神社古墳」です。標高198.3mの山道は楽ではありませんが、そこから見える景色は先人がこの地に古墳をつくった理由を物語っているように思えます。遠い昔に思いを馳せ、今の時代につながる人々の暮らしの営みを感じてもらえれば嬉しいです。

 オープンから2ヶ月ですが、気軽に立ち寄れる施設として好評頂いています。夏に向けてワークショップなども企画していますので、ぜひ、自分たちの町の誇れる歴史を見に来てください。

おすすめ! お土産の達人

お土産

①キーホルダー…200円、②ピンバッジ…350円、③ボールペン…600円
④クリアフォルダー…50円、⑤飛び出す白鳥塚古墳…300円

2019年05月

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