
岐阜県関市の北部、古くは武儀郡のアジサイ村としても知られる板取地区。川に沿って24kmもの道のりに続く「あじさいロード」は“日本の道百選”にも選ばれるほど。今年の見頃を前に、板取の自然の魅力を伝えるグリーンクラブの長屋雄二さんにお話を伺いました。
毎年大盛況のあじさいまつり 体験型のイベントも人気

板取川と紫陽花
梅雨の訪れを告げる紫陽花がここ板取でもそろそろ花を咲かせます。街道(国道256号線・県道52号線)沿いに約7万本、21世紀の森公園でも約3万本の色鮮やかな紫陽花を見ることができ、毎年多くの方が訪れるあじさいまつりの季節がやってきました。
私も普段はトレッキングガイドやきのこの研修会などを催し、板取の自然の魅力を伝えるグリーンクラブの一員として従事する中、あじさいまつりの期間中は、ネイチャーハイクやあじさい広場のブースで様々な木工体験の手伝いをしています。
チェンソーアートや木工パズル製作、薪割り体験や苔玉づくりなど、おかげさまで毎年盛況です(いずれも当日自由参加)。特設ステージのイベントや名物のじゃがいもドーナツ、いももちなどの屋台も出店されるので、ご家族で楽しんでいただけるのではないでしょうか。板取で栽培し、抽出した「えごま油」なども販売していますので、ぜひ足を運んでみてください。
板取の豊かな自然を通して 知ってほしい地域の魅力

神秘的な景色が広がる株杉の森(21世紀の森公園内)。中には樹齢4~500年の大樹も
雨降りの艷やかな紫陽花を撮影に見える方も多いですね。豊かな自然と調和した姿を見ることができますので、こうした見方も板取ならではの紫陽花の楽しみ方だと思います。
同地区の21世紀の森公園には約50株くらいの巨大な「株杉」が群生する森があります。自然の造形美というのは本当に不思議で、神秘的なその景色は人の心を強く惹きつけるものがあります。こうした驚きや感動を伝えることで、地域の魅力を知ってもらうきっかけになればと思います。

全長約7kmに及ぶ断崖が続く川浦渓谷。美しい川面を四季折々の自然が彩る
板取にはキャンプ場も多いので、施設を起点にしたウォーキングや釣りもおすすめ。これからの時期は鮎が旬を迎え、川浦(かおれ)渓谷のエメラルドグリーンに輝く川面や、人気のモネの池(正式名称・名もなき池)など、四季を感じられる場所も人気です。
自然に魅力を感じて移住される方もいるほど美しい板取地区。この環境を守るために、今の活動が少しでも力になれば嬉しいですね。


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じゃがいもで作るドーナツ。
外はサクサク、中はもちっとした食感が美味しい。
あじさいまつりにも出店。
1個…130円(税込)
donut&cafe 夢ふうせん
0581-57-2267
2019年06月