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[愛知県半田市] 新美南吉記念館 学芸員 三輪 みなみさん(32) 童話作家・新美南吉のふるさとを 鮮やかに染める秋の原風景

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[愛知県半田市]
新美南吉記念館
学芸員
三輪 みなみさん(32)

お知らせ

新美南吉記念館
(愛知県半田市岩滑西町1-10-1)
0569-26-4888
http://www.nankichi.gr.jp/

営業時間/9:30~17:30
定休日/月曜日、毎月第2火曜日
(祝日・振替休日は開館、次の開館日が休館)、年末年始
観覧料/210円(中学生以下無料)
※展示室のみ、他施設は無料
※消費税増税後220円
アクセス/知多半島道路
「半田中央IC」より5分

 歴史を刻んだ建物や江戸時代から続く醸造業を始め、商業や製造業の発展の面影が残る半田市。これからの時期は岩滑地区を流れる矢勝川堤に、東西1.5kmにわたって約300万本もの彼岸花が咲き誇ります。ここは童話作家・新美南吉が生まれ育ち、童話の舞台にもなった場所。そこで今回は新美南吉記念館の学芸員・三輪さんにお話を伺いました。

物語と重なる心情や背景 貴重な資料の数々を展示

「手袋を買いに」に登場する帽子屋を再現したジオラマ(左)や「おじいさんのランプ」に登場するランプの木(右)など、物語の世界観を楽しむことができる。

 当館は愛知県半田市出身の児童文学者・新美南吉の顕彰を目的に建てられました。彼の生涯や文学の世界を紹介するとともに、「ごんぎつね」や「手袋を買いに」など、誰もが知る物語をジオラマやビデオシアターなどで楽しむことができます。

昭和14年4月頃から安城の新田に下宿した南吉の暮らしに焦点を当てた特別展を実施中。当時の貴重な資料も多く展示されている。

昭和14年4月頃から安城の新田に下宿した南吉の暮らしに焦点を当てた特別展を実施中。当時の貴重な資料も多く展示されている。

 自筆原稿や日記、手紙、図書などの資料を展示する常設展示のほか、10月27日までは南吉の安城下宿80周年特別展 「日本丁抹(デンマーク)と南吉の暮らし」を開催しています。南吉の描く世界はまったくの想像で書かれたものではなく、自身が経験したものを元に描かれています。そのため南吉の物語と重なる心情や背景を、特別展では感じていただけるのではないでしょうか。安城市を巡る親子バス見学会も催しているので、気軽にご参加ください。

彼岸花咲き誇る秋の景色 一度はみたい感動の憧憬

 芝生で覆われた特徴的な外観も独特で驚かれますが、これは周囲の地形と連続することで、南吉が童話に描いた知多半島の自然・風景と調和することを目指して創られたもの。「ごんぎつね」に登場した中山さまの城跡と言い伝えられている「童話の森」へ続いています。また、矢勝川の奥に見える権現山のきつねをモデルにして「ごんぎつね」は書かれたと言われています。

彼岸花と権現山

彼岸花と権現山

 秋になると名物の彼岸花が矢勝川の川岸を真っ赤に染め、権現山を彩る景色はまるで一枚の絵画のようで、私の大好きな景色です。また半田市内には南吉ゆかりの場所が多く、ボランティアガイドさんによる案内を受けることができます(事前予約)。生家・渡辺家をはじめ、南吉の養家・新美家や通い歩いた岩滑八幡社など、当時の面影を感じられる建物も多いので、ぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

おすすめ! お土産の達人

①ドリップパック
権ブレンド…650円
(1コ)140円
②岩滑サブレ(小)…389円
③一筆箋…420円
④ミニ本…500円
(価格はすべて税込)
 

2019年09月

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