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ロンドン 市長のポリシー物議

2008年09月16日

 北京五輪の閉会式で、次回開催都市を代表して五輪旗を受け取ったときのジョンソン・ロンドン市長の態度が物議を醸している。

 きちんとスーツを着た北京市長の隣で、上着のボタンをだらりと開けたジョンソン氏の姿は、明らかに場の雰囲気を乱していた。中国国民のひんしゅくを買っただけでなく、国内からも「横柄だ」「見苦しい」といった苦情がテレビ局などに殺到したという。

 これについて同氏は雑誌のコラムで「オープンで透明性が高く、個人の自由を尊重するポリシーを貫いた」などと弁解していた。

 予想外のメダル数に五輪熱が沸騰している英国では、北京での豪華な式典を目の当たりにし、「われわれにここまでできるのか」との焦りもみられる。

 ジョンソン氏の「言い訳」には苦笑するしかないが、派手でなくていいからどこか抜けていてルーズな英国らしさを見せてくれれば…などと思うのは外国人ならではの無責任さか。

 (池田千晶)