2008年09月23日
韓国では昨年、交通事故によるけが人の入院率が63・7%に上り、日本のなんと8・6倍という。韓国の交通事故は、そんなに危険なのか。
答えは否。調査した金融監督院は事故を口実に保険金目当てなどで入院する「にせ患者」が多いと推定、「保険料引き上げなどを招き、国民の経済負担を重くしている」と指摘する。
韓国政府は病院に対し、交通事故患者の外出と外泊の記録を義務化。今回の調査によると、10人に1人は入院の実態がないことも判明した。
昨年、自分の乗ったタクシーがソウル都心で、数台の衝突事故に巻き込まれた時のことを思い出した。肩を軽くぶつけた程度だったが、運転手は自分の携帯番号を書いた紙を渡し「何かあったら連絡を」と、きわめて機敏に対応した。
その時は親切心からと思ったが、あるいは-。少し複雑な気持ちになっている。
(福田要)