2009年03月03日
9×9マスの正方形に1けたの数字を入れて解く「数独」。米国でもSUDOKUの名で親しまれ、全米選手権もあるほどだ。この数独とクロスワードの作成者の対談があると聞き、ニューヨークのジャパンソサエティーに出掛けた。
数独の名付け親は、出版社ニコリ社長の鍛治真起さん。司会者が「パズルは脳の活性化にもなりますよね」と水を向けると、おっとりした自由人風の風ぼうの鍛治さんは「いえ、単なる暇つぶしにすぎませんよ」と意外な答え。
鍛治さんは「脳トレだと思うと頑張ってしまう。パズルは疲れた頭を空っぽにして、リラックスするためにある」とその真意を説明。母親の介護をする女性から「1日で唯一ほっとできる時間が、数独を解いている時」という手紙をもらったことが一番うれしかったと話した。
確かに、疲れている時ほど無心でパズルに熱中する時がある。その理由がわかった気がした。
(加藤美喜)