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台北 売り切れも“超特急”

2009年06月05日

 日本の「のぞみ」をベースにした車両の台湾高速鉄道(台湾新幹線)は開業3年目。台湾を訪れたプロ野球ソフトバンクの王貞治会長が乗車を望んだが、多忙な日程のため幻に終わった。

 台湾新幹線をめぐっては、車内販売の特製弁当が、あっという間に売り切れてしまうため「幻」とうわさされている。写真付きのパンフレットが座席後部に備えてあるが、本物を実際に見た人は少ないという。

 特製弁当は、昨年末売り始めた新商品。トンカツや酢豚など4種類で、1個120台湾元(約320円)。昼食と夕食時の特定列車のみの販売で、一列車当たり最高30個しか用意されない。

 「幻の弁当」といわれれば、がぜん食べたくなる。鉄道会社は「ワゴン販売の順番は決まっているので12両編成の中央付近に乗車すると買いやすい」と指南するが、先日出張で利用した際には、やはり売り切れ。肝心の味は依然「幻」のままだ。 (栗田秀之)